真・三國無双

 こないだの日曜日に見たHERO』の影響か、『真・三國無双4』がやりたくなった。始めてみたときから感じていたのだが、序盤の無名vs.長空戦は、長空が槍使いということもあってか、妙に『真・三國無双』のイメージとダブルのである。映画で見られるアクションが出来るようなゲームでは、まったくないのにも関わらず。


 プレイステーション2の『真・三國無双2』と『真・三國無双2 猛将伝』は夏休みの一ヶ月近くを潰してやるほどはまったソフトだった。かなり売れていて評価も高いという話を聞いて「ただ白痴のようにボタンを押すだけの、RPGしかやらんような奴ら向けのヌルいゲームだろ」なんて小バカにしながらもやっぱり興味があったところに、確か池袋のさくらやでセットが安売りしていたので買ったのだったか。いや、もう、五体投地して「ごめんなさい」を百篇言っても足りないくらいに遊んだわ。
 その次に買ってみたXbox版の『真・三國無双3』も、不満はなくはなかったが面白いソフトではあった。が、さらに次にプレイステーション2で出たところの『戦国無双』は、個人的な感想を言うならば、もうどうしようもないくらいつまらなくて、だから発売後の評判のよさを聞いても今まで『真・三國無双4』は買わずにいたのだが、どうやら我慢も限界に達したということらしい。

 買うに当たっては、さてPS2の『真・三國無双4』を買うか、それともせっかくハードを持っているのだからXbox360の『真・三國無双4 Special』を買うかで迷った。Xbox360の『真・三國無双4 Special』は、PS2の『真・三國無双4』と『真・三國無双4 猛将伝』を足して、そこからエディットモードと立志モードを引いたという妙に半端な代物。どうせなら『真・三國無双4 プレミアムパック』と同額になるよう値段を更に1000円上乗せしてでも全て1枚に収めてくれたほうが良かったんじゃないのかと思うわけだが、まぁ、その欠けている二つのモードに関しては特にやりたいとは思わないのでどうでもよく、そのかわり、Xbox360版は今までの移植版と違い多少は対応ハードの性能にあわせたチューニングがされているという話も聞いたので、そうなるとそのチューニングがどんなもんなのか確認するのを取るか、値段を取るかが焦点。で、どうしたものかとしばし考えた後、チョイスしたのはXbox360版。PS2の『真・三國無双2』と『真・三國無双2 猛将伝』の例を見る限り、PS2無双シリーズの廉価版はいずれ定価2000円まで落ちるようだから、それなら、今は二次出荷もなさそうなXbox360版を買い、あとで気が向いたら値の落ちきったPS2版を買って両方を比べてみるのが良かろう、と。なかなかに無茶苦茶かつ末期的な結論と言えようか。まぁどうでもいいわな。


 ところで、コーエーXbox360ではどうするのだろう。知らない人が多いのだろうが、実はコーエーは初代Xboxではコンスタントにソフトを出していた奇特な数少ない国内メーカー。オリジナルのPS2版から半年遅れての発売で、しかも追加ディスクの猛将伝は出ないという状況ではあったものの、『真・三國無双2』、『真・三國無双3』、『戦国無双』、『真・三國無双4』と、すべて移植してたりする。とは言え、一応、難易度の追加だとかセーブ箇所の増加だとか5.1ch音響対応だとかあるものの、基本的にはベタ移植であり、例えば自分がやったことのあるXbox版『真・三國無双3』では処理落ちもきっちり発生している。同タイトルのPS2版をやったことがないので正確に比較は出来ないが、恐らくはPS2版と変わらないはず。もしかしたら、エミュレータの出来が良くなくて実はもっと酷かったのかもしれない。そんな具合だからなのかは分からないが、プレイステーション2では絶大な支持を得るシリーズであるにも関わらずXboxユーザーの間ではほとんど話題に挙がることはほとんどなかったのだが、Xbox360はその初代Xboxすらも下回る本体販売数で、果たしてどうなることか。Xbox360一発目の『真・三國無双4 Special』はわざわざ追加要素まで収録され、3月30日にはXbox360版の『真・三國無双4 Empires』がPS2版が同時発売となるという前例のない事態ではあるが、3月9日にプレイステーション2で出る『戦国無双2』は現時点ではまだXbox版もXbox360版もアナウンスはないあたり、さて、夏が楽しみというものだろう。
 個人的には、半端な移植版をぽこぽこ出されるよりかは、いっそプレイステーション2オンリーで出るほうが買いやすくて助かるのだがね。