オタク・ザ・ダークサイド

 『新世紀エヴァンゲリオン』っちゅーと、ちょうど俺がオタクに足突っ込んだ最初の作品ですよ。正確には「『ブルーシード』ってアニメが面白いんだよ」って友人と、たまたま聞いた林原めぐみのラジオと、本屋での小説の方の『スレイヤーズ』との出会いっていう3つが直接的なきっかけなのだけども、それで「アニメ」に興味もってチェックしだしたのは『エヴァ』だった。なんで他のアニメじゃなくて『エヴァ』を選んだのかは、実はさっぱり思い出すことができなくて今の俺とって大いなる謎の一つなのだけども。ま、それは置いといてだ。そんときは見始めたの放送の途中からで、全話見たのは2度目の劇場版公開時の再々放送だったんだけども、でもまー、やっぱり最初の一歩だったから、印象深い作品ではある。んだけども、よく分からなかった。最後の二話とか、見たけども、何を言ってんだか何を言いたいんだかさっぱり。まーでも、当時の俺はああやってなんか意味ありげなことを皆が喋ってるのはそれだけでなんだかかっこよく見えたし、なにより、単純に「巨大ロボットとそれを擁する世界的な秘密組組織が、襲い来る未知の怪獣と戦う話」として見て面白いなと思ってたので、それで満足だった。逆に言えば、自分にとってはただそれだけの作品であって、世間的には劇場公開時とか一般のニュースでもかなり取り上げられてかなりの盛り上がりがあったのは知っていたけど、自分自身にそこまで盛り上がりもなく、だから「大ブームを起こしたすごい作品だ」ってな神聖視もしてなかったし、逆に「有名な作品をえらそうに叩いて大喜び」みたいなアンチ思考にも(エヴァに関しては)染まらなかった。
 もし見たのがオタクになって2年とか3年とか経ってからだったら違ったんだろうなー。多分それはそれは酷いことになってたに違いない。今度の新作公開でどんなことになっていたか、考えるだに恐ろしい。興味ないとかくだらないとかつまらないに決まってるとか、匿名掲示板で喚き散らしたりとかあああああああああ。興味もないのに何でそんな必死に噛み付いてるんすか、みたいなね。実際そんな平行世界の俺が既にネットじゃあっちゃこっちゃ現れてるらしいですけども。好きになる作品があるってのはいいことだけど、思い入れがありすぎると怖いっすね。


 同じようなので言うと、ガンダムは更に上か。新作のダブルオーとかいうのが放送開始したらまたあっちこっち五月蝿いことになんだろうな。前ですらあんだけ五月蝿かったんだから、その次ともなれば想像するだけでうんざりしてくる。救いは俺がガンダムに興味ないってことか。直接の被害は受けない。でも傍にいるだけであんだけ鬱陶しいんだから、ましてやあの作品を素直に楽しみにしている人にとっては周囲の騒音は尋常じゃなかろう。いーじゃねーかな、つまらない・くだらないと思うなら見なけりゃ。どうせ毎週30分使うなら、自分が面白いと思う他のアニメ探しゃいいのにさぁ。はじめっから叩くためだけにわざわざ番組チェックして、見るたびにどこが悪いかどこがダメかどこが嫌いかを長々と説法するんだろ。気味の悪い怨念だけを原動力によくそんな行動が半年とか一年も続くもんだよねー。


 とかなんとか薄暗い部屋でうだうだ書いてる俺も十分に薄黒いよな。