いまTSがアツイ!

 のかどうか、俺は最近のオタク事情、特に若い人や熱い人の多く集まっているメインストリームのことはさっぱり分からない端っこの人間なので、全然分からない。でも多分、遠からずオタクメディアの一部で大きく取り上げられるんじゃないかなーとは思う。もうしてたらごめんね。誰に対して謝るもんなのか分からんけど。


 TS、今調べたらこれはTrans-Sexualの略だそうで。簡単に言えば性転換ですね。男が女に、女が男にっていう。あれ。ちょっと年の行った人には『らんま 2分の1』と言えばいいでしょうか。俺読んだことないんですけども。


世界の果てで愛ましょう 1 (1) (電撃コミックス)

世界の果てで愛ましょう 1 (1) (電撃コミックス)

 こないだ買いまして。読みまして。まぁ感想としては、「あれ、これってわりと普通の三角関係な少女マンガじゃねぇの?」ていうね。俺の好みとしては、王子様はいらないな。ぽやんぽやんの兄(女)と、その兄の可愛らしさに悶えながらなんとか一線は越えまいと転げまわる弟、てだけに絞ってくれたほうがなー。いやでもそれだと、単に「兄ちゃん萌え!」だけのマンガになっちゃうのかな。うーん。
トランス・ヴィーナス (1) (リュウコミックス)

トランス・ヴィーナス (1) (リュウコミックス)

 3ヶ月ほど前に買いまして。読みまして。こっちは、上と比べてエロとギャグが若干キツめ。個人的には、もうちょっと、ちょっとでいいから抑えてくれるといいかなー、なんて。連載部分だと、ヒロインに主人公の女性変化体質(体質ではないけどこまごま内容を説明するのも面倒だからそう言っておこう)がばれたところでしたっけ。
 恋愛(コメディ含む)って最近はゲームでもマンガでも、小説や映画では前々からほとんど手を出さない分野なので、良し悪しだけでなく、自分がどういうようなのを好むのかって言う塩梅も、よく分からんのだよなー。ヌルすぎず、トバしすぎず。うーん。どんなんだろう。


 で、まぁ、そんな俺の個人的好みはどうでもよくてですね。ちょっと、TSの普及具合について調べようと思ったわけですよ。虹裏なんかだと、それほど頻繁ではないけども、たまにはお目にかかる。別にあそこが標準だとは思わないけども(そもそも「虹裏」ったって、一箇所じゃなくて、それぞれに独自の色があるわけだしね)、でもそれなりに層はあるんだろうと思ってたんだけども、なんか、オタク系のエロ検索サイトでね、ほら、あるでしょ、あそことかあそことか。ああいうとこで調べてみようと思ったら、あらかじめ用意されてるカテゴリに「TS・性転換」てほとんどないのな。ちょっとビックリしてしまったよ。「女装」はあっても「TS・性転換」はない。まぁ、その2種類はどうやら同じ扱いになることが多いようなのだけどもさ。でもやっぱり、根本的には違うよな。「女の格好をしている男」と「女になった(なってしまった)男」では、そのキャラクタの位置が。隣接ジャンルであろうしどっちも小規模なものだから、一緒くたにされるのはわかるけども。んー。でも、そうだなぁ。この「独立は出来てない」ていう部分が、やっぱり「TS・性転換」ジャンルの小ささをよく現していると言えるか。近親相姦ジャンルなんて、妹・母・姉と続柄ごとにちゃんとカテゴリを分けてもらえてたりする場合も多いものな。ただし父娘はまず無ぇんだけども。イッツ・エロ格差。
 置いといて。
 んー。趣向としてはあんまり普及してないのかなー。いやでもなー。思ったよりは狭いようだけど、でもそんなにも狭いはずはない。だからこそ上で挙げたようなマンガもあるわけだしな。どうなのかなー。女装はともかく、転換まで行くと、やっぱりファンタジーな要素が入ってしまうから(外科的な手術して取りました・付けました、みたいのはこのジャンルには分類されないと思うので。そうだよね?)、そこで避けられるのはありそう。あと、男の読み手としては、男としてどこまで感情移入や共感をしたもんかどうか分かりづらくて読んでいて居心地がなんだかよろしくない、みたいなのもあるのかも。


 とか、そんなようなことをちょいちょい思ってたんですよ最近。したら、今日買った『ヤングキング アワーズ』に、広告が載っていて。

 いや、やっぱり時代は来てるね! ということにしようと思った。こういうのは、さっさと言ったもの勝ちだよな。

追記

 あとでよく広告を読み返したら、上の『チェンジ H』が掲げる「TS」も、女装・男装と性転換が一緒くたであった。チッ。