ゲーオタが非オタの彼女にゲーム世界を軽く紹介するための10本
なんですかね。「そんな都合のいい女がいるわけねー」だの「そういう都合のいい妄想を自覚してるのか」だの「してないに違いない」とか、どうでもいいことをうだうだ言ってる外野が多過ぎるよね。意味が分からない。「脳内彼女ないし友達に対して、オタの自分がこの作品を紹介しちゃう！」とかってオタ妄想の基本中の基本だろ。「午後のロードショーのプログラムを一週間好きにしていいって言われたら、俺ならこうするね」とか「読書感想文の題材を自分が選ぶならこう」とか、もっと行くと「10年前の俺に会えるとして、その俺相手に今の作品の面白さをプレゼンするならこのチョイス」とかさ！
いや妄想っていうか、実行に移しちゃったオタも多いだろ。中学や高校で、放送部員になったのといいことに、ことあるごとにその手の音楽をかけまくてっただとか、いつもは出来るだけ黙ってたんだけど何かの拍子にたがが外れてつい熱くなりすぎて周囲をドン引きさせただとか。俺は大学の映画分析のグループ研究でなかなか題材が決まらないとき、グループの一人が別の講義で宮崎アニメをネタにレポート書いてるって言ったのに飛びついて「よしじゃあここは押井アニメで！」て押しましたよ？ 悪い？
人によっては若干苦い思い出には違いないだろうけど、でもそれは笑うことじゃないよ？ いや「そういうのあるよね」「昔やったよな」て笑いあうのはいいけど、どうでもいいこまかいことにいちいち突っ込んでみせるとか、意味が分からない。そういうことじゃないよ。あのエントリを読んだオタとしての正しいリアクションは「よしじゃあ、おれならこういくね」とリストを提示することだろ。それが自然と出来ないやつはオタじゃないよ、観測者気取りのサブカル似非オタ野郎はとっとと出て行くがいいよ！
とかなんとか、自分でも書いててよく分からない感じですけども。
アニメ10本彼女ネタは「脳内彼女（友達）相手のオタ妄想」の超基本シナリオなので、俺としてはあまり突っ込んで笑う気にはなれない。「よし、それじゃあ俺ならこうだ」みたいな方向で盛り上がっていきたい所存。
140字制限のあるTwitterのつぶやきは、書くことが自然と簡潔になっていいですな。俺は「妄想」こそがオタクのあるべき基本行動だと思ってるので、それをありえねーだのなんだの笑うなんてとんでもないですよ。ありえることを妄想して何の意味が？
じゃあ行ってみようか。
Halo ( Xbox / Microsoft )
いきなりここだよ悪いかよ。なにはともあれFPS。3D酔いしやすいと言われる日本人にまだまだFPSの敷居は高いが、とりあえず コンシューマFPSを仕込む コンシューマFPSに軽く触れるのにちょうどいい題材だろう。今となっては1ではグラフィックスに関する反応が薄いかもしれないので、そこは適宜2でも3でも。でも出来れば1で。なんとなればグラントの可愛らしさで押し通せ。
あつまれ！ピニャータ ( Xbox360 / Microsoft )
俺やってないからよく分からないけど、マイクロソフトは一般向けのつもりで出したソフトらしいので、実際に確かめてみるいいチャンスなんじゃね？
オブリビオン ( Xbox360 / スパイク )
もし読んでる人がいれば（可哀相に）、そろそろ気が付いたろうが、「ゲーオタが非オタの彼女にゲーム世界を軽く紹介するための10本」と言うより「Xbox信者が非オタの彼女にXbox世界を軽く紹介するための10本」だ。XboxとXbox360のソフトしか取り上げない。文句あるか。
次世代RPGの指標。ある種のゲーオタが持つ「自由度高いから神ゲー、低いからクソゲー」とかいうこの世で最も最悪な幻想を、実演を交えながら紹介するのにいいんじゃね。『グランド・セフト・オート』だとマジ引きされそう。中世ヨーロッパのファンジターが好きなら、その辺の街道沿いを散策するだけでもいい反応が得られるんじゃないかと。キャラがキモイとか言われても「いやだからこれは自由度の高さが云々」とかムキにならず頷いて静かにスルーできるかどうか、自分の方を試すいいタスクにもなる。
スプリンターセル カオスセオリー ( Xbox / Ubisoft )
これを見た彼女は「あーこれ知ってる『メタルギアなんとか』ってやつでしょ」とか抜かしやがるかもしれないが、それは覚悟しとけ。サムはかっこいい。吹替キャストもやたら豪華。グラフィックもまだ十分に見栄えがする。でも、日本じゃ皆『メタルギアなんとか』は遊んで大絶賛してもこっちには興味を示さず手も出さずに平然としてるんだからまったく情けないことだよね、とかいうのを語りたい。かもしれないが、それは洋ゲーマンセー厨まっしぐらなのでやめとくんだ！
クローニング・クライド ( Xbox360 Live ARCADE / NinjaBee )
「ゲームはやっぱりライトユーザーも楽しめるものじゃなくちゃねー」という話になったとき取り出すべき1作。基本的には伝統的マリオ系2Dアクションなので、誰でも安心して遊べる。おかげでこれと言った売りになる部分がなく、Xbox360ユーザーの間では話題にならないけど、俺の心は掴んだ！ 次世代機にだってこういうのがあっていいじゃないか！ そんなことを話したら？
ライデンファイターズ エイシズ ( Xbox360 / サクセス )
話相手として想定してる脳内彼女でなくても今どきシューティングなんてごく一部の人以外にはそうそう興味ももたれてないが、だからこそ今この世にあるにふさわしい逸品。俺だってアーケード版が出た当時の（もっと言えば今も）ライデンファイターズの評判がどうかは知らないし、2Dシューティングのこともよく知らない。が、あのアホみたいなオプション群は、誰であれ一目見れば思わず唸るはず。新しいものだけでなく古いゲームもまた、愛とともに今も受け継がれているのだ。とかなんとか自分には何の関係も無いのに妙に自慢げに語ってみるのも一興かもしれないが、そういう根拠の無い「上から目線な感じ」は敏感に察知されてうざがられるので気をつけよう。
メタル・ウルフ・カオス ( Xbox / FROM SOFTWARE )
「重厚なシナリオ！ ひゅ〜カッコイイ！」「綺麗なグラフィックス！ さすが超高性能！」「萌え萌えか、もしくはエロスな感じのキャラクタ！ エロ同人まだですか！」的なものばかりがオタの共通の「理想のゲーム」像なわけではなく、とりあえずおバカな勢いさえあればそれでいいじゃない的な何かもあるのだよという。B級映画の血は、ゲームに輸血しても腐ることなく活き続ける。いやでも、女性向けには『O・TO・GI 百鬼討伐絵巻』のがよかろうな。同じエンジンだからゲームも大体同じだし、なんたって、安倍晴明役が今井由香（らしい）！ 男なの？ 女なの？ そこにがっつり食いついてくるような人を脳内彼女に設定していいのだろうか的な何かもありつつ。
ナインティナイン・ナイツ ( Xbox360 / Microsoft )
これは地雷。パッと見は無双っぽいけど面白さの点じゃもう比べ物にならないという、何かヒット作が1本出るとそのあとよく生えて来るゲームが、非オタに受け入れられるかキレさせるか、なんてのを見てみたい？ 俺は別に。ガンダム無双でも代用できそうだけど、やったことないので。
Gears of War ( Xbox360 / Microsoft )
どれもこれも無理矢理引っ張り出してるのでもう必死。『Call of Duty 4』とか考えたのだけど、FPSはもう1本目にあるので、どうしようかと迷った挙句、結局こういう無難なところに着地。まー、Haloで始まってGears of Warで締めるのはそこだけ見ればそう悪くは無いと思うし、次世代機で最も早く新規ブランドを確立させたタイトルでもあるし。チェーンソーで一発ビビらせとけ。
自分で書いててまったく納得がいかないけど、今さら消すのも勿体無いじゃない？
