『モダン・ウォーフェア 2』 シングル・キャンペーンを終えて

 世間から一年遅れで『モダン・ウォーフェア 2』のキャンペーン・モードを終えた。まぁ、ゲームプレイ的にも、シナリオ的にも、自分には合わなかったな、というのが感想です。
 自分がFPSやTPSで楽しんでるのはやっぱり撃ち合いなんですけども、『モダン・ウォーフェア 2』は、追跡とか潜入とか脱出とか、そういうシーンの演出の方に重きが置かれているって言うか。のんびり好きに撃ち合ってる暇をなかなか貰えず「はい、じゃあ今からこっちの指示に従って動いてくださいねー、勝手なことしちゃダメですよー、休んじゃダメですよー、すぐゲームオーバーになりますよー」みたいな。前作でもジャージ追跡とかあったけど、たまにでしかなかったわけで。だからこそ、前作ラストのアレも映えたのだと思うのだけど、始終ずっとあんな調子だと、正直ちょっと食傷気味と言うか、ゲンナリしてくる。撃ち合えるシーンもないわけじゃないけど、演出に従わせられるストレスの方が強く、印象に残っちゃったなぁ。
 シナリオも、ああいう最後は、あんま好きじゃないので。俺、もっとスッキリする、ハリウッド大作映画的なのでいいです。うん。


 でも、エンドロールのバックの、あの博物館は、面白かった。ゲーム中で繰り返された「歴史とは勝者が記すもの」というテーマが、あそこに繋がるんだなって。ただ気になったのは、果たしてあの博物館では、どちらの歴史が記されたんだろうっていう。別にそこまで考えているわけじゃないのかなぁ、単にちょっとしゃれた演出、くらいで。あそこから読み取れる限りでは、はっきりどちらとは、言えなさそうな。どっちの歴史をとっても、対立する側はもっとあからさまに「こいつ(ら)が悪者です」って感じで扱われると思うし。どうなんだろう。