『天地無用!GXP』第6巻、ようやく発売ですよ

DRAGON MAGAZINE ( ドラゴンマガジン ) 2010年 03月号 [雑誌]

DRAGON MAGAZINE ( ドラゴンマガジン ) 2010年 03月号 [雑誌]


 『天地無用!GXP』第6巻。毎年夏に1冊の刊行ペースだったのですけども、去年は作者『異世界の聖機師物語』で忙しかったのか本が出ず、半年ほど遅れてようやく発売。昨日ネットの匿名掲示板で「年内にもう一冊出すらしいよ」みたいな書き込みを見ましたが、さっき本編より先に後書きだけ見てもそんなことは書いてませんでしたので、どうなるものやら分かりませんな。次からは毎年冬に1冊の刊行ペースになるのかしら。
 まぁ、年に1冊のペースって時点で既にアレなんですが。なんたって2002年のテレビアニメのノベライズですからねこれ。大筋はアニメと同じながら細かいイベントが追加されてて話は結構膨らんでますが、ノベライズ担当が勝手にオリジナル展開をしているわけではなくて原作者が自分で書いているので、そのおかげで「こっちが完全版」と言える存在であるのが救いですか。刊行ペースが遅いのもその「そもそも文筆家じゃない原作者が小説書いてる」せいではあるんですけども。ええ、本来は絵を描く方の人ですからね。なので実はこれ、絵と文章の両方を一人で描いてるライトノベルなのですよ。
 それにしても、ライトノベルは普段買わないから、自分の行動範囲内のどの本屋に行けばどのレーベル、どのシリーズ、どの傾向の作品が揃っているのかとか全然分からなくて、こうしてたまに何か買おうとすると苦労します。今回はアマゾンじゃなくてお店で買いたいなと思いつつ、あまり望みは抱かずにいたのですが、3軒目で1冊だけ置かれているのを無事発見して買えました。よかった。しかし発売日に本屋を3軒廻って1冊だけ……。今もこうして『天地無用!魎皇鬼』の本が出るってだけでも、奇跡みたいなもんなのかもしれませんけれどね。小説が完結するのが先か、富士見書房に切られるのが先か。
 ちなみに次回にようやくネージュと福が登場ですってよ。ネージュはアニメだと本当に取ってつけただけのようなロリ位置キャラ(正確にはいわゆる「ロリババァ」)だったけど、小説ではしっかり掘り下げられるのかな。



 『ドラゴンマガジン』は300号。なかほどにスレイヤーズ歴代表紙絵ギャラリーがあるんですが、300号のうち、他作品との共演も含めて35回も表紙を飾っていたみたいです。
 さっきちょっとWikipedia見ながら整理してみましたが、ドラゴンマガジンの創刊が1988年3月号。『スレイヤーズ』が最初に載ったのが1989年10月号のよう(年はともかく月については、この辺どうもはっきりしない)。で、1回目の表紙が1991年7月号。最後の35回目が2007年3月号です。
 年間最多は1997年の5回。1995年と1996年も4回ずつ。月刊誌ですから年に12冊が出るわけですが、そのうち3分の1が『スレイヤーズ』ということに。と言っても、これは『スレイヤーズ』のテレビアニメがやってた頃で、角川アニメもドラゴンマガジン富士見ファンタジア文庫も我が世の春を謳歌していた時代ですから、わりと簡単に納得はできたり。私がかつてドラゴンマガジンを買っていたのもこの頃でした。当時はまさか電撃文庫がここまで成り上がるとは思ってもいませんでした……。
 でも、このギャラリーから分かる一番のポイントは多分、リニューアルで隔月刊化した2008年5月号以降は一度も表紙になっていない、ってことじゃないかなと思いますね。実は今でもドラゴンマガジンでは『スレイヤーズ すまっしゅ。』なる短編が連載はされているんですが、もう長いこと表紙にはなってない。月刊から隔月刊になって雑誌の出る数が半減したってのも勿論あるでしょうけれど、まぁ、これが時代の流れってやつだと受け止めるべきなんでしょうねぇ。
 ちなみに実は隔月刊になる前の2006年にも、一年間一度も表紙になっていません。それ以外の年は、(隔月刊になる前は)少なくとも年に一回は表紙になっているのに。2006年に一体何があったんでしょうか。


 あと今号の『ドラゴンマガジン』で面白いのは、読者プレゼント。300号記念で景品がいつもより豪華になっているのだけど、いつもは毎号ニンテンドーDSPSPが両方とも2台ずつ用意されているのに、なぜか今回はPSPだけ。300号記念と謳いながら、いつもはプレゼントしているニンテンドーDSが無い、という。しかもPSPも今号では1台。他にいろんな景品があって全体としては確かにいつもより豪華にはなっているのですが、ここだけは誰がどう見てもグレードダウン。意味が分かりませんな。