私が通ってきたFPSの道 その1 『メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦』

 2002年10月に、プレイステーション2用ソフトとして発売されました。廉価版が一度ならず発売されているようで、アマゾンではまだ新品が売っていますし、もしよく利用するゲーム屋さんで新品が見つからなくても、中古コーナーに行けばおそらく見つかると思います。


 舞台となっているのは、第二次世界大戦。プレイヤーはアメリカ合衆国の兵士となって、ナチス・ドイツと戦います。いわゆる「WW2モノ」と呼ばれるものです。WW2すなわちWorld War 2、つまり第二次大戦ですね。この戦争を舞台にしたFPSは多いです。この辺の事情は、第二次世界大戦を描いた戦争映画がアメリカでたくさん作られるのと同じです。リスペクトとして、そういった有名な戦争映画に似せたシーンが挿入されることも多く、このゲームソフトでも、ステージ1は、あのスティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演の映画『プライベート・ライアン』によく似ています。

私の体験

 私がはじめて遊んだFPSが、このゲームでした。どういう経緯でこのゲームの存在を知ったのかはもう忘れてしまいましたが、このゲームを遊ぼうと思ったきっかけは、上で書いたように、映画『プライベート・ライアン』に良く似たシーンがあると知ったからでした。あの大好きな映画の、しかもあの冒頭のノルマンディ上陸作戦のシーンが、ゲーム中で再現されている。そう聞いて、自分がアクション・ゲームが苦手なのも忘れて、このゲームを遊んでみようと決めたのです。
 『プライベート・ライアン』の冒頭シーン、ご存知でしょうか、映画を見たことある人なら、忘れることはないと思います。あの、ドイツ軍がこれでもかと堅い守りを敷いたビーチに、連合軍が船で乗りつけ、上陸するシーンです。まさに雨霰の如く銃弾が飛び交い、連合軍の兵士は次から次へと倒れていく。そんなシーンが、ゲーム中で? それまで私が持っていたゲームのイメージで言うなら、そういった派手なシーンと言うのは、イベントのムービーで見せられるものだった。あくまで見るだけのものだった。それが、ムービーではなく、自分でコントローラを握ったままのときに再現され、自分がキャラクタを操作してその状況を切り抜けていくだなんて。一体どういうことなのか。どういうものなのか。自分の目で確かめずにはいられませんでした。
 すごい。この一言に付きました。前回の記事で3D酔いに触れましたよね。ゲーム中の風景の移り変わりと実際の移動のギャップで三半規管が混乱して、車酔いと同じ症状を起す。FPS初体験だった私もなりました。気分が悪くなって、吐き気もしました。でも、止めませんでしたね。酔った気持ちの悪さよりも、このゲームをもっと遊びたいという気持ちの方が上回った。それくらい、のめりこんだ。最初の2日間はそうやって不快さとも戦いながら遊び、3日目で慣れてきた。そしてクリア。
 それまで、私はアクションゲームが苦手でした。海外のゲーム、いわゆる洋ゲーも、難易度が高くて遊びづらいと言うイメージを持っていて敬遠していました。でもこのゲームをクリアする頃には、そんなものは消えてましたね。アクションゲームが上手じゃないのは今も変わらないのですが、苦手意識と言いますか、上手じゃないから買うのもよそう、といった考えはなくなりました。海外のゲームに対しても、ちゃんと面白く遊べたという自分の体験が、イメージを変えました。上手じゃなくても楽しい。海外のゲームでも楽しい。このゲームを遊んだことは自分にとって大きな経験になったと、今でも思います。

シリーズの展開

 『メダル・オブ・オナー』シリーズは、この後も、プレイステーション2で『メダル・オブ・オナー ライジングサン』、『メダル・オブ・オナー ヨーロッパ強襲』、『メダル・オブ・オナー ヴァンガード』の3タイトルが発売されました。ゲームキューブPSPWiiでも何タイトルかが出ていて、プレイステーション3Xbox360でも『メダル・オブ・オナー エアボーン』があります。興味のある方は、どうぞ。

ゲームの映像紹介

 最後に、YouTubeで検索してみたら『メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦』のゲームプレイ動画があったので、参考に紹介したいと思います。ゲームを始めて、一番最初のステージの動画ですね。映画『プライベート・ライアン』を知っている人は、このシーンを見て「あ、本当だ似てる」と思えるでしょう。この続きの動画もYouTubeにありますが、出来れば、興味があるなら自分でゲームを買って、遊んでみて欲しいと思います。

PS2 MEDAL OF HONOR: 史上最大の作戦 栄光に向かって