私が通ってきたFPSの道 その2 『Halo』

HALO ヒストリーパック Xbox プラチナコレクション

HALO ヒストリーパック Xbox プラチナコレクション

 2002年2月に、Xbox用ソフトとして発売されました。「ヘイロー」と読みます。家庭用ゲーム機専用のFPSとしては、世界で最も成功している人気シリーズです。Xbox用ソフトですが、Xbox360でも互換機能によってそのまま遊べるため、続編のXbox用ソフト『Halo 2』とセットになったものが、2007年に『Halo ヒストリーパック』として発売されました。中に入っているディスクはXbox用のままなので、XboxXbox360のどちらのゲーム機でも遊べます。これは今でも新品で買うことが出来、中古でも入手は難しくないと思います。


 宇宙に進出した人類とエイリアン連合軍が、激しく火花を散らす26世紀。プレイヤーは、宇宙軍最強を誇った超人部隊の最後の生き残り「マスターチーフ」となって、敵の攻撃により不時着した謎の惑星ヘイローを舞台に、エイリアン連合軍と戦いながら、ヘイローに隠された秘密を追っていきます。これはいわゆる「SFモノ」に分類されるもので、FPSは大まかに分けて、先述の「WW2モノ」、この「SFモノ」、そして現代を舞台にした「現代モノ」の3種になります。

私の体験

 先に挙げた『メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦』よりも先に発売されていましたが、私が遊んだのはこちらが後でした。しかし実は、このときはまだそんなにFPSというジャンルに注目はしていませんでした。『メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦』は面白かったのですが、もともと日本ではそんなにFPSは出ておらず、自分も特に注意を向けていたわけではなかったのです。Xboxを買った理由も、他に遊びたいXbox用のゲームがあって、ちょうどお正月で時間もお金も余裕があったからでした。『Halo』を買ったのは、「せっかく新しいゲーム機を買ったのだから、このゲーム機の代表作と呼べるようなゲームも遊びたいな」と思ったからです。そして、公式ウェブサイトを見に行って、そこで予告編を見て「面白そうだな」と思い購入を決めました。今はもうそのウェブサイトはなくなっていて、予告編の内容がどんなものだったか、覚えていません。
 ただ、『メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦』のときもそうでしたが、私は小学生くらいのときからハリウッドのいわゆる大作アクション映画が好きなので、このときFPSを買ったきっかけも、「このゲームは、大作アクション映画に負けないくらいすごそうだな」と言うようなものだったのかなと、いま振り返って考えると、そう思います。
 このゲームをやって最も興奮したのは、2つ目のミッションでした。ヘイローに不時着して最初のところで、主人公マスターチーフが、同じようにヘイローに不時着した仲間の兵士を集めるために、ステージ中を駆け回ります。そう、駆け回る。基本的には、普通のアクションゲームと一緒で、進む方向は一つ。それは変わらないのですが、それにしてもその道が、場所が、いちいち広く取ってあるんですね。ミッションの後半では、3箇所に分かれてしまった味方たちをそれぞれ救出にいくのですが、ここは本当に広いエリアが用意されていて、一本道ではなく3箇所どれでも好きな順番で行けるようになっている。そして。色。これがとどめでした。『Halo』が完全に、私の心を掴みました。


 プレイステーション3Xbox360が発売された今、Xbox用のゲームは見た目でははっきり劣ります。でも大好きです。今でも不満なく遊べます。草の生い茂った緑の大地と、真っ青な空。断崖から望める、はるか彼方まで続く銀色の大海。そこに浮かんで影を作る、巨大な白い雲。そして地平線。このゲームの中には、ここには「世界」がある。そう思いましたね。私はこの『Halo』シリーズが大好きで、『Halo 2』も『Halo 3』も遊んでいてそのどちらも好きです。『Halo』以外のFPSも遊びます。FPS以外のゲームも遊びます。ですが、この最初の『Halo』の、この「世界」を感じた瞬間の狂喜と興奮に勝るものは、体験していませんし、まったく薄れても褪せてもいません。

シリーズの展開

 もう書いてしまいましたが、『Halo』はこの後、同じXboxで『Halo 2』が、そしてXbox360で『Halo 3』とその番外編に当たる『Halo 3 : ODST』が出ています。また、『Halo Wars』というゲームもXbox360で発売されていて、これはFPSではなくRTS、リアル・タイム・ストラテジーというジャンルです。これも日本では馴染みがないジャンルですが、海外流のシミュレーションRPGだと思っていただければいいと思います。今後の予定としては、来年の秋に、Xbox360用ソフトとして『Halo : Reach』の発売が予定されています。ゲーム内容についてはまだ明らかにされていません。
 ゲーム以外でも『Halo Legends』というアニメ化の企画があり、2010年内にDVDなどが発売されるようです。この『Halo Legends』は7本の短編アニメで構成された作品で、日本のアニメ会社5社が製作しています。


 ところで、日本ではXboxXbox360も、持っている人は多くありません。買おうという人も多くありません。が、XboxXbox360のユーザーにはFPSなど、いわゆる洋ゲーが好きな人が多いので、もし運良く家族や知り合いでXboxXbox360を持っている人がいたら、直接その人に話を聞いてみるのもいいでしょう。もしかしたら、『Halo』をはじめいろいろなFPSソフトを既に持っているかもしれません。もし持っていて遊ばせてくれるのであれば、実際にどんなゲームなのかをその目で見て、試せるチャンスです。ちなみに、Xbox360を持っていてオンライン・サービスにも加入しているなら、『Halo』をネットで家にいながらその場で買うことも出来ます。

ゲームの映像紹介

 最後に、今回もYouTubeで検索して見つけたゲームプレイ動画を紹介します。『Halo』の、2つ目のステージですね。「レジェンド」というのは『Halo』に用意された難易度の中で最も難しいもののことですので、この動画だと風景はあまり楽しめないかなと思います。これも、続きがYouTubeにありますが、興味を持ったなら、出来れば実際にゲームを遊んでみて欲しいと思います。

初代HALO レジェンドプレイ!「知られざる大地」1/5