買った本、買ってしまった本

S-Fマガジン 2009年 07月号 [雑誌]

S-Fマガジン 2009年 07月号 [雑誌]

 『SFマガジン』は、今回は伊藤計劃追悼特集。彼の遺稿も掲載。河出書房新社の原稿だったのを提供してもらったらしい。俺は伊藤氏の作品って、『SFマガジン 2007年11月号』掲載の『The Indifference Engine』しか読んだことないのだけどね。文庫化待ちのつもりだったけど、『虐殺器官』はやっぱり早いうちに買っておくべきかなぁ。んー。
 それにしてもSF・ハヤカワ界隈は、去年くらいから次々に人が亡くなっている気がする。来月号になるか再来月号になるかは分からないけど、栗本薫追悼もあるしなぁ。冗談抜きで『追悼マガジン』になるんじゃなかろうか。少なくとも『SFが読みたい!』(毎年2月ごろに早川書房が出すSFガイドブック)は、今の最新版である『2009年版』にあったような「物故作家作品ブックガイド」コーナーが、これからは常設になるのかな。
 でもさぁ、どんな人間もいずれはいなくなるものだから、ジャンルの歴史が長くなればそれだけ関係者が亡くなる事態が増えていくのは当然と言えば当然なのだけども、でも実際には、他のジャンルでは「あの大物が亡くなった」とかそんな多くは聞かないのだよな。SFだけ妙に多いイメージがするのは、何なのだろう。ミステリなんてSFより大きい世界だと思うのだけど、その大きさに比例してよく人が亡くなる、みたいな感じはしない。裾野が広いがゆえに、とびっきりの大物じゃないと話題にされないみたいなことなのかなぁ。裾野がそう広くない世界だと、関係者ほとんどが重要人物になってしまうみたいな。うーん。


バーサーカー赤方偏移の仮面 (ハヤカワ文庫 SF 387)

バーサーカー赤方偏移の仮面 (ハヤカワ文庫 SF 387)

終りなき戦い (ハヤカワ文庫 SF (634))

終りなき戦い (ハヤカワ文庫 SF (634))

彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス (ハヤカワ文庫SF)

彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス (ハヤカワ文庫SF)

ドラゴンズ・ワイルド (ハヤカワ文庫FT)

ドラゴンズ・ワイルド (ハヤカワ文庫FT)

枯れゆく孤島の殺意 (講談社Birth)

枯れゆく孤島の殺意 (講談社Birth)

 先月、ゴールデンウィークでマンガを買いすぎて大変な目にあったというのに、何も反省していない……。
 『バーサーカー 赤方偏移の仮面』と『終りなき戦い』と『禅銃』は新装復刊とのことで、通し番号はそのままだけど表紙は以前のものから変わってるみたい。
 『彷徨える艦隊』は、この第1巻が出たときはそんなに興味は持たなかったのだけど、先月出た第2巻の表紙の凛々しい女の人が気に入ったので「よし1巻から読もうすぐ買いに行こう」ということで買ってきた。積みますが。
 講談社Birthは、若い人のための、ただしこれは読む側ではなく書く側の若手のレーベルということで、どんなもんかなと。他にもファンタジーものとか何冊かあったけど、とりあえず無難そうなミステリを選んでみた。アマゾンの書影だとシリーズどれも一色表紙だけど、実際に本屋に売っているのは、表紙の7割くらいを覆うイラスト入りのカバーが付けられてる。文章だけじゃなくてイラストレーターの新人起用も売りのレーベルのはずなのに、なんで普通の表紙にしないんだろなこれ。アマゾンの書影を用意してるのが出版社なのかアマゾンなのか知らないけど、これはイラスト入りの書影を用意すべきじゃないのか。講談社はアマゾンに連絡入れとけよ。