任天堂への失望と、モンスターハンターを愛する真のゲーマーたちへの祝福

 非常にガッカリしている。Wiiの、例の件だ。クラシックコントローラPRO。任天堂は一体何を考えてるのか、理解に苦しむ。「酷い」。この一言に尽きる。


 酷い点は2つある。
 まずひとつ。デザインだ。あれはプレイステーションコントローラだろう。言い訳のしようもないほどに。Xbox360だって、これは前にも言った気がするけど、初代XboxからXbox360になったとき、実はコントローラのボタン配置が若干変わって、プレイステーションのコントローラに近くなった。何と言ったって、プレイステーション2は前世代機の覇者だ。移植タイトルやマルチプラットフォームタイトルを増やそうと思えば、より作りやすいよう、コントローラを近づけるのは大事なことだ。でも、Wiiはその流れとの決別をしたんじゃないのかよ。だいたいゲームキューブはどうなんだ。あれのLR周りを改良すればいいじゃないか。近づければいいんであって、そのまんまにする奴がいるかよ。デザイン的にWiiには合わないかもしれないけども、でもお前のところのハードだったんだぞ。プレイステーションのコントローラの方がよかったよね、という話になるなら、ゲームキューブの立つ瀬がないじゃないか。Wiiで互換までしてるのに。あれは何だったんだ、ってんだ。公認失敗作か。ふざけるんじゃないよ。
 もうひとつ。名前だ。「PRO」。PRO? はぁ? 何を言ってるんだお前。どこがだよ。いまどきプレイステーションのコントローラが? ぷろ? 意味が分からない。長いことプレイステーションだけしか触らず、それにしか慣れていないで「他のハードのコントローラは使いにくい」とかろくに使いもしないで分かった風にホザく脳の膿んだボンクラどものためのコントローラだろうがよ。どこがPROなんだよ。アホぬかせ。クラシックコントローラBONKURAにでもしとけバカヤロー。


 酷い。本当に酷い。擁護のしようもない。あまりにさもしい。卑しい。浅ましい。散々えらそうなことを言っておいて、結局はプレイステーションから離れられないんじゃん。いやそれはある程度しょうがないけども、こんな馬鹿げた形でやることはなかった。発想力も失せたなら、とっととソニーのゲーム部門にでも吸収されとけよ。



 ただその一方で、めでたいこともある。クラシックコントローラPRO、何のために出るのかと言えば、モンスターハンターなのは明白なわけです。4月23日の『モンスターハンター G』。そして、今夏発売予定のシリーズ最新作、『モンスターハンター 3』。今までプレイステーションでリリースされてきたために、Wiiでの操作に馴染めそうにないという不安な声が、とても多かった。とっても多かった。とっっっっっっても多かった。でもこれで、不安は解消されたね。大袈裟に手を振って、手首やひじを痛めることはない。使い慣れたものとそっくりのコントローラで操作できる。何の心配もいらない。Wiiで思う存分、何の問題もなく、モンスターハンターが遊べることになった。めでたいことです。モンスターハンターファンの皆さんの、真のゲーマーの皆さんの声が、任天堂に届いたのです、おめでとう! もう遊ばない理由なんて、ないですよね! はずですよね!  あれ、何か考え事ですか? いまは喜ぶときですよ。改めて、おめでとう!