HAWXデモはまぁ上々と言うことで
公式ウェブサイトの表記に従うと『HAWX』ではなく『H.A.W.X』みたいですけども。それはともかく。
やはり体験版をやるにあたって最も気になったのが、あの独特のカメラですよね。アシストオフにしてなるあれ。アシストをオフって言うくらいだから、よくあるコックピット視点とかではなく、あれが本来のこのゲームのプレイと言うことになるのかな。
あの画面を他のゲームとの差別化と言う以外にちゃんと意味を持たせるとすれば、それはただひとつ、映画的な絵を見せようってことなわけですよね。操縦者や機体の視点からでは分からない、迫力ある空中戦をプレイヤーに見ながら遊んでもらう、という。
やってみたら、確かにそんな感じ。基本的には他の同種のゲームとやることは同じ。全く同じ。触ってみて分かる違いと言うと、旋回とかの動作が結構気持ちよく出来てるね。視点の効果も大きいんだろうけども、特にいいのが、旋回時にちゃんと減速したときな。すごい勢いでぶるっと曲がりやんの。しっかりゲームゲームしてる。引いたカメラで見せることと、挙動のゲームっぽさが、ちゃんと噛み合って「派手でカッコイイ絵」を出してる感じ。かな。いやー、思った以上に、ちゃんと作ってあったね。
けどまぁ、それでも、総評としては「ここ最近の、イマイチなUbisoft」。いや、試みとしては面白いと思うんだけど、それを付けたことでゲームとして面白くなっているか、どれだけ必要かって言うと、ねぇ。だからと言って、あのカメラが無かったら、他のゲームと何から何まで同じじゃん、て話にしかならんので。うーん。難しいところよの。慣れれば多分楽しめるんだろうと思うけど、「慣れれば」ていう前提つければ大概の事はそう言えるのでな。こういう方向性もありだとは思うんだが、そういう先のことではなくて、触ってすぐ「こりゃあいい」てピンと来るようなものが、できれば欲しい。贅沢かな。
買う決心はついたので、とりあえずはよしとしよう。
ところで、散々えらそうなこと言っておいて何ですけども、やはりご多分に漏れずこういうゲームも俺は上手ではなくて、『HAWX』でも『エースコンバット』でも『エアロダンシング』でも『エアフォースデルタ』でも『Over G』でも、敵機と一緒にぐるぐると円を描いて回り続けるという非常に間抜けな光景をしょっちゅうやるんですけども、ああいうの、普通どうやって打開するもんなのかな。分かるよね。お互いに後ろを取ろうとして、猫が自分の尻尾を追いかけるが如く、延々と追いかけあってるの。いっつもなっては「他のプレイヤーはこういうことにならないのかなぁ、どうやってこんなならずにプレイしてるのかなぁ」と首を傾げます。