アイドルマスターよ永遠なれ

 俺はナムコを、いやアイドルマスターにかかわるスタッフたちを見くびっていたよ。侮っていた。もうひたすら謝るしかない。


 星井美希の移籍について、俺はかなり否定的に捉えた記事を書いた。それがそのときの俺の素直な気持ちだった。でもそれは、俺が彼らの気持ちをちゃんと受け止められていなかったからなんだな。


GAME Watch : 「Go to the NEW STAGE! THE IDOLM@STER 3rd ANNIVERSARY LIVE」開催 美希、961プロへ移籍!! PSP「THE IDOLM@STER SP」も発表

星井美希「プロデューサーには、ずっと美希だけを見てもらいたいから、みんなと一緒じゃ、イヤッ! 押してダメなら引いてみなってヤツなの!」

 これだよ。これがなかった。これがなきゃいけなかった。美希自身の口から移籍の理由を、それもまたプロデューサーを想うが故のためであることを言わせるというこのシーンが、今回の移籍劇をファンに発表するには不可欠だった。ゲーム雑誌の記事ではなく、ライブイベントでファンに向けて、直に伝えられなきゃいけなかった。
 前回の記事のコメント欄で、「イベントに行った人と行かなかった人でリアクションが違うと言う話がある」と指摘されたけども、こうなってみると当然だ。それはこの流れを会場でちゃんと見てた人と、それを知らずにただ「移籍」と言う部分だけいきなり見せられてしまった人の差だよ。行かずにネットの記事だけ見てた人、つまり自分のようなのは、美希本人の意志がどこにあるのか(というか、意思表示があったこと自体)を知らないから、そんな展開を始めたスタッフに対する不信感が生まれてしまう。でも、GAME Watchの記事を読むと、これはすとんと入って来る。そうだ、これは美希だ。言ってることもやってることも間違いなく美希だ。なんだ何も変わってないじゃないか、と。なんと可愛いゆとりだろうか。ますます愛らしくさえある。


 それにしても、この部分のやり取りを記事に取り入れたGAME Watchのライター様様だ。乗せられた自分のことを棚にあげるようで悪いけども、移籍移籍と表面的な出来事だけを報じていたほかのメディアは、このライターを、GAME Watchを見習いなさい。これがなきゃ、アイドルマスターのファンに対して美希の移籍を伝える記事として成立しないじゃないか。まったくなー。


 とかいろいろ言ってみるんだけど、まーなんつーか、ショックだよね。いや移籍ではなく、それを受け止められなかったことが。もし俺が熱心なファンなら、「あんなことでネガティブに騒いでしまうだなんて、俺はなんて情け無い奴なのか……」とがっくり落ち込むレベルだよ、これは。当分立ち直れない。別にファンではないから「いやー、俺ってバカだなほんと」てちょっと傷つくだけですんでるけど。
 結局は、ナムコのことも、いや別にナムコを信用する必要は無いと思うけども、アイドルマスターのスタッフとアイドルマスターのアイドルたちを俺は信用できていなかったということで。それはファン(だとすれば)としては致命的だよね。実際、イベントに行ってはなくても「いやー、美希のことだし心配はしてないよ」って人は少なくなかった。それが正しい受け止め方だったんだよな。そういうように受け止められなきゃいけなかった。あぶないあぶない。



 ところで、それでもやっぱり事務所を移籍してライバルとして登場すると言うことは、プレイヤーとは別の、961プロ側のプロデューサーによるプロデュースが美希には行われると言うことだよな。まー、961プロダクションの社長を演じるのが子安さんということなので、俺の中ではもう「ああ、ギャグキャラか」というイメージが勝手に固まったりなんかして、今となっては「公式の展開においては」何も不安は無い。のだけど、こうなるとさ。ね。やっぱり。もう夏には間に合わないとしてもきっと冬にはたーっくさん、美希が961プロデューサーに身も心も寝取られちゃうえろぱろどうじn