こういうこと知った風に愚痴るのがオタクの良くないところだと、分かってはいても!

 『オーバーロード』の日本版のサブタイトルが『魔王サマ復活ノ時』らしいということを知って反射的にこんなこと書いたりもしたんだけど、落ち着いて見てみれば、悪くないのだよな。悪くないどころか、良い。まぁ俺は『オーバーロード』は海外版のデモとトレーラーでしか知らないけども、それらから感じられたコミカルな雰囲気が日本版の短いサブタイトルからもちゃんと表現されていて、ローカライズのお仕事としてはかなり素晴らしい部類に入るのではないだろうかと思う。これがXbox360用ソフトではなく、PSP用の国産ゲームソフトのメインタイトルで、「元魔王が世界を救う?!」なんてコピーでもくっ付けておけば、『勇者のくせになまいきだ。』とかあのあたりと同じような感じで一部ではそこそこ話題にしてもらえたんじゃなかろうか。きっと。無名で小粒だけど良いソフト、ただ流行に乗るだけじゃなくてこういうオリジナルソフトも出るのが良いハードなんだよな、みたいに扱ってもらえたんじゃないだろうか!


 俺があのサブタイトルを聞いて反射的にむっとしたのは多分そう言うことなのだよな。「日本で受けるようにしてるな」と感じるものがあった。それはちゃんと仕事してるってことではあるのだけど、でもだからこそ、「じゃあ日本でそう言うソフト作れよ」と思うわけだよ。洋ゲーに後付け的な包装するんじゃなくて、最初から日本人向けに日本で作れよと。無駄に金かけた「超大作RPG!」とかやってねーでさ。それができないから洋ゲーをどうにかこうにかするしかないのだろうけど、でもなー。初代Xboxのときの方がまだずっと意欲的な空気を持ってたよな国産タイトルに関しては。『ブリンクス』とか『ファントムダスト』とか。売り上げ的には『ブルードラゴン』とかのがはるかに上なのだろうけど。いやどうせ日本で作っても大した出来のものにならないのは分かってるけどさぁ。でもなー。でもなー。これからもゲーム機売って行くのならちゃんと固めなきゃいけない地盤なのだから、最初のうちはしっぱういでも、はやいうちにしっかり環境を作って人をそろえて経験を積んでおくのが良いと思うんだよな。いざとなりゃどっか買収すりゃええじゃないかガハハなんてのは無しで(あれやこれやを思い浮かべながら)。