デマるギアソリッド

 そういや水曜日くらいに「今日のSCEの商談会で『メタルギアソリッド4』発表。6月5日発売で、通常版は7000円、限定版は15000円。オンラインモードは6月20日から開始予定」みたいな怪しげな話がネットで出てたけど、継続して騒がれてないってことはガセだったということなのかな。


 いやねー、どうしてこんなの覚えてるかって言うと、「定価7,000円」「オンラインは15日後から」ってのが、なかなか面白いと思ったのでな。7,000円とかって数字は適当で、正確には6,800〜6,900あたりの、0は一の位だけの数字だったと思うのだけど、そこまで細かくは覚えてないのでそうするとして。
 だってさ、7,000円以下ったら、一般的なプレイステーション2ソフトより安い、もっと分かりやすい比較で言えば、PS2で出たシリーズ前作より安いわけだよ。プレイステーション3期待の、まぁ俺メタルギアソリッドやったこと無いので内容ちゃんとは知らないのだけど、聞く限り超大作と呼んでいいブランドの最新作が、プレイステーション2ソフトより安いって、素直に考えればあるわけねぇじゃん。ファーストのSCE自社ソフトなら本体普及のために安くもするだろうけど、コナミが自分から安くしてあげるってのは、どうだろなぁと。いや「PS3期待の大作!」ってあちこちで持ち上げられてるのを見れば、SCEから特別な扱いをされてるといわれても不思議ではないけどもさ。でも、そうだとしてもPS2ソフト以下は、ねぇ。あまりに不可思議すぎて、「嘘なら、もっとマシな話を作るよなぁ」と思うわけですよ。
 一方、「オンラインは15日後」ってのは、これはまさに昨年末、SCE自身が『グランツーリスモ5 プロローグ』でやったばかり。日本だとまだあまりオンラインプレイが浸透していないのと、ゲハ争いの道具としてばかり消費されてしまうので、初代Xboxの頃から既に「オンライン対応してないソフトは手抜き」みたいなコミュニティにいた身としては、皆がそれほど気にしてないことに対する驚きが強かったのだけど、いやそんな個人的な思いは置いといて。つまりこっちは価格の場合と逆で、ついこないだ同じことがあったばかりというあまりに分かりやすすぎる点が引っかかって、「本当にしては、なんか出来すぎてるよなぁ」と思ってしまうわけだよ。
 そういう、(俺にとっては)まったく逆の感想を持つ要素が放り込んであるのが印象的で、本当だとしても嘘だとしても中々面白いなぁと覚えていたわけですよ。前もちょっと書いたけど、デマってのは、まぁそれで心底迷惑する人もいるのだろうから止めたほうがいいことではあるんだけど、「これ作った人はどこまでなら信じてもらえそうだと思って作ったのかなー信じてもらえそうに無いから削ったポイントってのもやっぱりあるんだろうなーどんなだろうなー」とか思いながら見ると面白いから嫌いになれないんですな。いや苦々しく思うこともありますけどね。なにかにつけて根拠も無く「もうすぐ新型が出る」って言っては買い控えを勧める奴とか、「Xbox日本から撤退決定」だの喚いてる人とか。初代Xboxの頃から飽きることなくずーっと続けてくれちゃってさぁ。お前の頭の中にあるマイクロソフトの「撤退」とやらは何世代のハードにわたる何ヵ年計画なんだよコノヤロめが。