あんなところも丸見え!

 『Halo3』ですよ。シアターモードですよ。自分のプレイを保存して、一時停止やスロー、そしてカメラアングルを自由に変更して眺めることができる。何も知らずプレイしていても十数回分くらいのデータは自動で一時保存されるので、あとから思い出して見返すと楽しい。昨日と今日はプレイしないでシアターモードだけ眺めてた。
 いやしかしなー。よくこんなモード付ける気になったよなーと思う。だって本当に全部見える。普通にプレイしてちゃ絶対見えない、いま自分がいる地点よりも先のとことか見に行ける。もちろん、一度に全てのエリアが全てが表示されてるわけじゃあないので、うまいことドアとかで区切られて行けないようになってるのが多い。行けるとこでも、異空間状態になってるとこもある。それもちゃんと見えるわけだ。何も表示されず通路が突然に切れてる空白の空間として。他にも、先の方のエリアで後のシーンで出るキャラクタが突然ぽんと湧く瞬間とか、ゲームの裏側全て見えちゃう。
 そういうのじゃなくても、普通にプレイを見ているだけでも面白い。敵の側にカメラを持て行って、悪魔のスパルタン2に攻められる戦闘を見物できる。プレイしているときには分からなかったNPCの細かい行動や、自分が投げたグレネードがどのあたりに跳ねて飛んでいって爆発したのかを、そしてその爆発で吹っ飛ぶ敵を見ることができる。アサルトライフルから飛び出る薬きょうがまでしっかり描かれてたのは感動したわ。普通にプレイしてるときは、ライフルから薬きょうが出ているかどうかそれ自体もそこまで気にしたことなかったし。ペリカンの操縦席の中にパイロットがしっかりいるとことかも、外から見える。序盤の基地脱出するとこでは、その操縦席にいるのがミランダになってるとか確認できちゃう。1作目の『Halo』じゃペリカンの正面は中見えないようになってたし、『Halo3』でも、普通にプレイしてるだけでは操縦席を覗けるとこなんてないわけよ。シアターモードじゃないと覗けない。そこまでちゃーんと作ってある(シアターモードでだけ特別に細かい部分まで描画されてる、って可能性もあるけど)。あらゆるシーンを、スローや一時停止で好きなだけじっくりと見られる。ほんっとすごい。そして面白い。絵的に地味だとか、今となってはゲーム性は古いとかも言われる『Halo3』だけど、いやいや、やっぱり「伊達に看板背負ってないな」って思うわ。ここまで作るんだなー。こんなの見せつけられたら、もうただただ敬服するしかないよ。いや勿論、普通にプレイしてとっても面白いってのは大前提だけどもさ。それなしで余計な機能付けられても、逆に「そこより先に注力すべきもっと大事なとこあんだろうがボケ」って苛立ちにしかならんので。もし独立したバンジースタジオがプレイステーション3Wiiでゲーム出すってなったら、もうその1本のためだけにでも新しくハードを買っていいと思った。思ったって言うか、決めた。絶対買う。5万だろうが6万だろが、安い買い物だ。


 で早速気になるのが、来月出る『エースコンバット6』のリプレイはどうなってるだろうねってことか。『アイドルマスター』のウェブでの展開(ニコニコ動画に決して削除要請しないあたり)なんか見てると、ナムコはその辺に関して最も期待できるメーカーじゃないかと思うんだけども。1ミッション通してしっかリ保存できれば、そしてカメラアングルとかフィールド内を好きに動かして編集できれば、良い映像素材になるのは間違いないよな。ま、その辺は実はセガドリームキャストの『エアロダンシング』でとうの昔にやってんだけどもさ。あれなんて、リプレイ編集データをユーザーから公募して、それをおさめたファンディスクとか出してたよなー。さすが「時代の先を行き過ぎるメーカー」の名は伊達じゃない。ドリームキャストのあとプレイステーション2に移ってからは、いまもう作品自体が出なくなっちゃったけどね。