久々によかった

てれびな? : 見事な叙述トリック - ビンカン選手権@くりぃむナントカ
 『くりぃむナントカ』久々に見たけど、いやー、あの最後の落ちはよかった。
 やっぱり段々とインパクトなくなって来てた感があったんでね。「ダンディ坂野は出演者じゃなくただの通りすがり」とか「ここはムツゴロウ王国じゃない」とか「メイド喫茶ではなくただの喫茶店」とか、最初のうちはすんごい面白いんだけど、やはりネタ的に何度も繰り返せるもんじゃない。一度「そう来たか!」ってのを見ちゃうと、あと地味で物足りなくなっちゃうんだよな。仕込みが雑なのも多くなってる気がするし。一昨日のも正直言って最後の以外はあんま面白いと思わなかったんだけど、最後は来たね。
 思い返してみると、確かにところどころにヒントがあった。フリップがひとつめくれていたり、画面に映っている人以外の女性の笑い声がたまに入ってたり、並べられた膳がひとつ多かったり。気が付いてはいた。でも、すぐ忘れてしまった。盛り上がらなかったからカットしたんだろうとか、ガヤだろうとか、自分なりに勝手に納得して忘れちゃう。


 そんなわけがないんだよな。だってビンカン選手権だもん。出題から正解発表までのあいだ、必ず正解の物をカメラが映すことになってる。後で見返すと、ちゃんと「あーなるほど」と思えるようになってる。お土産コーナーの菓子売り場を映すのは、そこに上田の人形焼きが混じってるから。スケート場にいる一般客を映すのは、そこに岡本夏生が紛れてるから。なにか意味があるから映り込ませてる。あらゆる映像が振りになってる。まー、フリップがひとつ開いてたことは普通にあったような気がするけど、明らかに他の人の声がするだとか膳が多いだとか、間抜けな編集ミスをやらかす企画じゃない。意味があるに決まってんだよなー。あー。なんで気が付かなかったんだ。悔しすぎる。それが面白いんだけど。
 でもこのネタもやっぱそう何度も使えるもんじゃないから、またしばらくはあまり面白くならなさそう。