わぱのつれづれ日記 : ハードもソフトもメーカー側のエゴの塊なPS3
痛いニュース(ノ∀`) : 新作グランツーリスモ、クルマやコースは別料金
 昨日「『グランツーリスモ HD』はプリインストールでもするんじゃないか」みたいなこと書きました。ええ。それは単なる私の勝手な予想っちゅーか(以下略)であって外れて当然なものだったわけですけども、なんか現実はそのはるか斜め上を飛んでいきやがりました。このニュースを読んで、はじめてソニーを怖いと思った。恐ろしいと思った。同じ日本人であり同じ日本に住み同じ日本語で生活していても、たぶん自分はソニーの人たちと意思の疎通が出来そうにない。人間の形をした別の何か、全く別の文化圏に根付くエイリアンに違いないのだ。


 まー、具体的にどうとは言い切ってはなくてほとんどの情報がインタビューの中でだけ示されているので、おそらくは後日変更なり訂正なりされると思う。ちょっと誤解を与えたようですが……みたいな。なんぼなんでも「ダウンロードで購入しないと一台も車はないよ」とかはありえん。プレイステーション3のオンラインサービスに加入してもらうことや、『グランツーリスモ5』のオンラインモードにむけたβテストといった意味が一番大きいと思うので、はじめから繋ぐ意欲を失くすようなことはしないだろう。いくらソニー嫌いの自分でも、彼らがそこまで能無しではないと信じている。自殺願望でもあるなら別だが。


 と言っても、「それはないだろ」のオンパレードには違いない。前にも一度やっているからと言って、体験版で金を取ろうと言う姿勢が誉められるものじゃあないことには変わりはないし、今回はさらに加えて、その有料ディスクがオンラインのβテストも兼ねていて、しかもディスクが有料なのにアイテム課金のシステムまで付いてくる。
 オンライン対応の体験版なんて、Xbox Liveじゃ無料配信されとるわけでな。PS3でも同様のオンラインサービスが去れることは間違いなく、そうなれば、Xbox Liveと同じようにサードメーカーがマルチプレイに対応した体験版を無料配信したりもすることになる。その横で、ファーストが体験版を売ってさらにアイテム課金で金取ってるってのは、どう考えても正気の沙汰じゃあない。
 前世代ソフトの高解像度対応なんてのも、例えば『Halo2』はXbox360で起動すると自動的にハイビジョン対応の映像になる。初代Xboxとの互換性を提供するエミュレートプログラムがそれをサポートしているからで、別のソフトとして発売なんてことはしちゃいない。


 現時点での勝者であるソニーは常に余裕を持つべきだ、という哲学もあるのかもしれないが、これはもう勝者の余裕ではなく単なる驕りでしかない。上で挙げたものは、ユーザーに対する無料のサービスとして提供すべき、というより提供しうるはずの部分。最終的にはお金儲けと言うことになるのを否定はしないけど、だからってこんな集金はないだろうよ。まぁ、誰に強制されるわけでもないのに喜んで搾取されるようとする人が少なくない、という現実もまたメーカーの驕りを許す一因でもあるのだが。