以前からやたらと19800円だの15000円だのとバカに安い推定価格を喧伝している不思議な人が多かったことなどあってか、発売日・価格・ソフトなど具体的な中身が出てきた途端に「あれ? 微妙じゃね?」みたいな感じで若干盛り下がってますね。E3でのプレイステーション3価格発表後に起きたソニーバッシングの熱さとの落差は、とりもなおさず「プレイステーション3のが期待はされてた」という現実と、何も考えずにただただ任天堂マンセーして騒いでいた人の多さを物語ってます。PS3ソフトの本格的なお披露目がされるであろうゲームショウを前にして、だんだんと楽しいことになってまいりました!
 自分は昔から性格は良くないもんで、「ソニーは嫌いだから、PS3にはコケて欲しい。Xbox360はもう無理としても、任天堂に頑張って欲しい」と思う一方、「このままPS2に続いてPS3が勝って、ソニーにはさらにゲーム市場の焦土化を進めて阿鼻叫喚の宴を見せて欲しい。そこで転げまわるユーザーも見るのも楽しそう」とか「前はソニーを叩いて任天堂は持ち上げていた奴らが、手のひらを返して任天堂叩きとソニー礼賛する滑稽な姿はさぞ面白かろう」とか「匿名掲示板は個人特定できないからいいけど、自身のウェブサイトで任天堂を持ち上げてた奴らは過去ログ読めば一目で変わり身がばれるよねウヒヒヒヒ」とか、そんな酷いにもほどがあるようなことも思っていたりして、つまるところソニーvs.任天堂の勝負としてはどう転んでも楽しいという我ながらかなり最低な性格なわけですが(PS3が勝ってさらにゲーム市場もとても盛り上がる、ということであるならばこれは面白くないけど、それはさすがにどう転んでもなさそうだし)、今回は一体どういうことになるのか、ドキドキワクワクが止まりません。ま、年末年始の市場の覇者はDSで決まりなんでしょうけどもー。
 以下、箇条書きで雑感。

  • 木曜日に発表、ってのは中々興味深いかもしれない。ゲームに関しての情報ってのは、普通は金曜日に発売されるゲーム雑誌、はっきり言えば週刊ファミ通にあわせて出されることが多いわけだけど、その発売日の前日ですよ。当然、すぐ次の日に出るファミ通にはその情報は載りえない。誌上に記事が載るには、次の金曜日までまたないと。いろいろ勘繰っちゃうなぁオイ、ていう下種の勘繰り。と思ったら、今週のファミ通にいろいろとソフトの情報は載ってるらしい。チッ、つまらん。
  • 最終的にあくまでビデオゲームを目指す任天堂Wiiの方がゲーム以外のエンターテイメントが強く表に出されていて、エンターテイメントだと喚くソニーPS3の方が結局は普及の足がかりとしてゲームに依存する色が強い、ってのは面白い現象。
  • 一晩経つと、さすがに前夜ほどの興奮はもうない。発売日に是非買いたいってほどの熱意もない。でも、できるだけ早い段階で体験したいなぁとは思える。MSKKははやいところ今年末の具体的なXbox360ソフトラインナップを発表して欲しい。予定が立てられん。
  • 任天堂のプレゼンの上手さは異常。プレゼンっつか、全てひっくるめた広報展開。DSの大ヒットからくるユーザーからの絶大な(どちらかというと既に「過剰な」)信用と言うのが背景にはあるわけだけど、それに胡坐をかかずしっかりやり続けてくれているのもすばらしい。なぜ他の企業はこれが出来ないのか。ライバル社とそのユーザーへの中傷ばかりする奴とか、その場その場で言ってる中身の変わる調子のいい奴とかさー。
  • バーチャルコンソールはよく分からん。ラインナップに上がっているハードのオリジナルを体験したことがまずほとんどないので、期待するものもない。値段的にはまぁ妥当なんじゃないか、Xbox Live ARCADEと比較しても。ゲームである以上は移植作業には調整の手間がかかるし、パッケージではないとは言え安定したサーバと回線の確保だってタダじゃないわけで、単純に「データ容量が小さいからもっと安くなるはず」とはいかないだろう。多分。問題はその移植で、ハードウェアが違う以上は完全移植は無理で、コアゲーマー相手のタイトルになればなるだけ「ここがオリジナルとちょっと違うー」みたい話がざくざく出るのは間違いないと思うんだけど、どうもネット上での反応を見ていると、その辺まで考えている人がいないように思う。なぜだ。いつもは何か移植作品が出るたびにあれやこれやと騒がれるのに。
  • 昨日も書いたけど、DSの成功をそのまま引き継げなどしないって言うことをちゃんと認識しているのはよかった。甘えてない。「イノベーションにリスクは付き物」と、何かあってから言い訳抜かすだけなら誰にでもできる。


 そんなとこ? 結構あれこれ頭には浮かぶんだけど、書き出そうとすると消えていく。