トロイアの木馬

XBOXYDE : Gundam: Operation Troy scans
 恐らく、今週金曜日発売の週刊ファミ通のスキャン。Xbox360用ソフト『ガンダム オペレーショントロイ』、通称ガンダムFPSの紹介記事。
 びっくりですよ。最初の発表のときにも動画流れたけど(リンク先はE3のときのもの。内容はほぼ同じ)、「いくらなんでもディンプスにあれは無理」「きっとデモ用にだけ他のCG製作会社が作った映像に違いない」とか思っていたわけで、それが、意外や意外。これより上はまだまだあるっていうか、実際にはXbox360でこれでは寂しいよなぁと言うのが正直なところではあるけども、しかし今までこれといって誉められるゲームを作った実績のない開発会社が手がけて、さらに発売までまだ後四ヶ月はあろうと言うこの時期でこのレベルの画面写真が出てくるってのは、かなり驚く。画像がちょっと荒いので誤魔化されている感は無きにしも非ずで、2ページ目で紹介されている兵士のCGはションボリに違いないが、それを差し引いても、想像よりずっといい。想像してたのが地の底レベルだからだろ、と言われればそうなんだけどもさ。うぅむ。
 まー、実際に遊ぶとアレなんだろうけどな。そこまで一足飛びで楽観するほど気のいい人じゃないんで自分。でもXbox Liveでの多人数対戦に対応しようとしているのは素直に拍手。日本のソフトは、オンライン対応で露骨に手を抜いてるのがあったりするからねぇ。あと、プレイヤーが一歩兵となってオンラインで多人数対戦するXbox360用と、プレイヤーがモビルスーツを動かすスタンドアローンプレイステーション3用と、内容でしっかり差別化をはかってるという点でバンダイをちょっと見直したい気分になったりならなかったり。いやPS3版が実際どういう内容でどこまで仕様が固まってるのか細かくは知らんけどね。


 にしてもさー、思うんだけど、こういうのって素直に海外のデベロッパに作ってもらおうと言う話にはならんのか。FPSでオンライン対応ったら、その方が出来は確実によくなるでしょ。相応に予算は上がるだろうけど、はなから出来を良くしようとは思わないなら出す意味がない。海外の市場を見据えて海外のユーザーの好みに合うよう作っているのに、そのジャンルに不慣れな日本の開発会社を充ててちゃ結局はじめからまともに売る気ゼロじゃないか、としか思えん。わざわざ分の悪い勝負に出て醜態を晒したいのだろうか。そりゃ、まず経験積まなきゃ成長はないし、どんな経験もはじめはゼロからのスタートしかありえないってのは分かるけども。例えばバンプレストフロム・ソフトウェアに『Another Century's Episode』シリーズを作らせてたりとか既にしてるけど、そういう適材適所な開発体制はあってもいいんじゃないかな、と。無理に手を広げようとしないで。ほかにも確か、ジャンプの『NARUTO』は、UBI SOFTがXbox360用ソフトの開発権を取得したってな話があった。『NARUTO』は海外じゃ人気あるらしいし、Xbox360用ソフトは日本のメーカーはまず作らないからその隙間にうまいこと滑り込んだってことなんだろうけども、そういう国内外の会社間でのやり取りもあっていいはずじゃないのか。海外市場で売れるソフトを作りたいなら、製作も海外に任せるほうが無難だろう。素直に考えて。無理に自家製にして評判を落とすこたぁない。落とした分は、そのあと発売されるソフトに跳ね返ってくるんだからさ。
 ちなみに上記でリンクしたXBOXYDEのコメント欄でも、「バンダイなど日本のメーカーは、Xbox360用ソフトに優秀でない開発会社を充ててる」とか「日本じゃFPSは売れず、日本のメーカーじゃまともにFPSを作れもしない。なのにわざわざFPSにして作るなんて、彼らはこれをわざと失敗作にしたいのか?」とか言われてたり。国は違っても思い浮かべることは似たり寄ったりですな。もひとつついでに「最後に出たガンダムFPSドリームキャストでだったけど、あれはすばらしかった」というコメントもあり(『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』のこと。これの開発元のベックPS3ガンダムの開発担当になりましたーたーたー)。友達になろうぜ!