E3も終わりまして

 公開された360タイトルのトレーラーなぞを肴にあれこれと。

Shadowrun

E3: Gameplay
E3: Trailer low-res
E3: Camcorder gameplay
 グラフィックス的にはだいぶションボリな部分も見えるものの、実際に遊んでいるところを見ると、それなりにワイワイ楽しめそうではある。どうやらこのゲームのキモであるっぽい瞬間移動がどうゲームに絡むかで成否が分かれるか。Live Anywhere構想の第一弾として、Xbox360版のほかにWindows Vista版も出るらしい。が、正直なところそれほど人気が出るタイトルには見えないよなぁ。

Too Human

E3: XBLM trailer
E3: Camcorder gameplay
 トレイラーの一部で見られるプレイパートに不安を感じたものの、いや実際のゲーム中ではマシになっているに違いないさと抱いた期待は、プレイムービーを見て一発で吹き飛んだわけですよ。なにこのSIMPLE2000並のアクション。E3開催の前に日本での発売も発表されていたけど、とてもじゃないが歓迎できない。E3会場でプレイアブルデモを遊んだアメリカンもきっとご不満だと思うのだが、その意見を反映して発売までにどうにかなるだろうか。ていうか、アメリカではもう発表しちゃったから意地でも出すってのはまだ分かるが、一体このゲームの何を見て「これを日本でも出そう」と思ったんだろう。嫌がらせ?
 そういえば、E3で発表されたらしいプレイステーション3で発売予定の『機動戦士ガンダム(仮)』のプレイアブルの様子を収めたムービーもどこかで見たけど、あれといい『Too Human』といい、「いくら見た目ばかり綺麗になっても、中身まで変わるわけじゃないよな」というよくある次世代ゲーム機への嫌味を見事なまでに体現しすぎ。するなら「体現」じゃなくて「対向」にして下さい。

Crackdown

E3: XBLM trailer
E3: City Flyby
E3: XBLM Backstage
 『Grand Theft Auto』のクリエイターが手がける作品とのことだけど、こういう「人気の○○シリーズのスタッフが〜」なんて文句で出されたゲームでうまくいったものがぱっと浮かんでこないことは横に置いといて。街を丸ごと一つ再現してその中を動き回るということだから、『GTA』シリーズともコンセプトはやっぱり同じと見ていいんだろう。トレーラーを見てると、主人公がチートで強くなった『GTA』ってな感じの印象。グラフィックスは少々イマイチな感じがしないでもないが、その分フィールドが広大なのだろう、と思っておきたい。個人的にはそれならそれでいい。なんでもかんでもグラフィックス最優先じゃなきゃダメ、なんてのはつまらない志向だと思うんで。ひとつ気になるのは、『GTA』と違って主人公自身が警官的な役割になるらしいことで、『GTA』における警察ってのはプレイヤーの行動に常に一定の制限とペナルティを課す重要なシステムではないだろうかと思う自分としては、そのあたりで緊張感がなくなるのかが不安の種。何をしても一切ペナルティを課されないのでは、結局何もできないのと同じくらい退屈になるような気がする。
 ところで、考えてみたら、本家の最新作であるところの『Grand Theft Auto 4』がXbox360でも発売されることが決まった今となっては、少なくとも欧米ではもうこのソフトに用は……ねぇ。似た系統のソフトはいろいろあるけど、結局は『Grand Theft Auto』の二番煎じとしか見られないからだろうし。ま、日本だとこの先『GTA』シリーズの新作が発売される見込みはあまり無さげな状況になってしまったので、こっちでの発売予定があるのは悪くはないかもしらんが。