読みたい?
SFが読みたい!〈2006年版〉発表!ベストSF2005国内篇・海外篇
- 作者: SFマガジン編集部
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/02
- メディア: 単行本
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まぁ、1〜2年前に本誌のほうでも若い人向け作品の特集ってことでゲームとか紹介したことがあったが、そのとき出てきたゲームがエロゲーとギャルゲーで埋め尽くされていたことを考えると、やらんほうが幸せなのかもしらんな。つーかエロギャル以前に、小説というカテゴリーと分けてゲームを紹介するのに、そこでテキストアドベンチャーばかりというのはどんなもんか。ノベルゲームはゲームじゃないとまでは言わんが、表現媒体のジャンル分けというのを強く意識するとなると、やっぱりどうも……。
なんて、去年のエントリをそのまんまコピーしてみたわけですけど、実際この通りの感想には違いない。ゲームというサブジャンル・カテゴリができるその日まで言い続けさせていただきます。
今までと違う感想と言うと、恐らく今まで買ったこの手の本では初めて、読んだことのある本がランクインしていたことか。ミステリにしてもSFにしても国内モノにしても海外モノにしても、そもそも新刊を読むことがほとんどないので、となればおのずから読んだ作品がランクインすることなんてあるはずがなかったのだが、今回は初めて。ちなみに海外篇第2位の『タフの方舟1 禍つ星 ハヤカワ文庫SF』『タフの方舟 2天の果実 (ハヤカワ文庫SF)』で、確かに読んだときに面白いと思った。とか今言っても白々しいかな。ま、とりあえずオススメには違いなし。
ところで、ハヤカワ文庫JAで出てる見た目ライトノベルっぽい小説群は、リアル・フィクションと言うんだそうですよ。随分とご大層な名前ですけど、つまりライトノベルとは呼びたくないしSFとも認めたくないって事なんじゃねぇのという感じで、こうやって名前をつけることでその対象物を文中で用いやすくなるので便利なわけですが、用いやすくなるとその結果として濫用と拡大解釈による定義の曖昧化が始まるわけで、やたらに新しいラベルばっか作ってもしょうがないんじゃないのと言う気もしないではなく。この手のキーワード作りってのは先に作ったもの勝ちのレッテル貼りの側面も強いもんで、そういう言葉を作り定義するという行為そのものに対しては、どうも警戒をせずにはいられないんだよなぁ。とか言えるほど自分も清く正しい人間じゃあないわけだけどね。
あと、その「リアル・フィクションってどんなものだろう」みたいなネタの1ページのマンガが載っていたんだけど、その中で、マンガの登場キャラクタが「リアルなCGみたいなことかな?」といいつつ『ファイナルファンタジー7 アドベント・チルドレン』をPSP(らしきもの)で見ているというコマがあった。なんとまぁ、UMD版『FF7 AC』ってことですよ! ていうか、アマゾンだとDVD/ビデオストアじゃなくてゲームストアにあるのなUMD版。DVD版の『FF7 AC』も他のUMD VideoのカテゴリもDVD/ビデオストアにあんのにね。