任天堂の、小さいアイツ

姉「ねぇ」
自「なに」
姉「あれ、あるでしょ。任天堂の、なんか小さいやつと」
自「ニンテンドーDS?」
姉「そうそう。それと、なんかもう一つのゲームボーイみたいの」
自「……PSP?」
姉「そう、それ」
自「PSP任天堂じゃないけど、それが何」
姉「どっちが良いと思う?」
自「どっちって言われても、そりゃ何をするかによる」
姉「なんとか教授の脳を鍛えるなんとかってのは、任天堂でしょ」
自「そう、それはニンテンドーDS。ていうか、ネットで調べれば早いよ」
姉「さっき見たけど良く分からなかった」
自「……そう」
姉「そのニンテンドーDSって、マリオもある?」
自「マリオはある。けど、どんなマリオ。いろいろあるよ」
姉「普通のマリオ」
自「普通のマリオって言われても」
姉「昔アンタが家でやってたようなやつ」
自「ファミコンのマリオなら、ゲームボーイアドバンスで復刻版が出てて、
  GBAソフトならニンテンドーDSでも遊べる」
姉「ああ、そう」
自「でも、妹のゲームボーイのソフトは動かないから」
姉「えー、なにそれ」
自「ゲームボーイアドバンスのソフトはニンテンドーDSで動くけど、
  普通のゲームボーイとカラーのソフトは動かないよ」
姉「ふぅん……。ところで、任天堂のとPSPってどっちがメジャー?」
自「そりゃニンテンドーDS。でも、ニンテンドーDSって品切れで今買えないって」
姉「そうなの?」
自「次の出荷は1月の中旬とか下旬とか聞いたけど。
  なんか、12月のクリスマスでごっそり売れちゃったらしいよ」
姉「ああ、それは友達も言ってた」

 結局、買うんだか買わないんだか分からないが、どうやら興味はあるらしい。
 姉は自分とはまったく違って、ゲームはやったことのない人間。ゲームに関係する話をしたのは、プレイステーション2のカラーバリエーションが数種出たときに「PS2ってDVDプレイヤーとして買って大丈夫?」と聞いてきて以来2度目かな(ちにみにそのときの自分の返事は「No」)。個人的には、脳なんたら言うあの手のソフトに何故あれほどの人気があるのか不思議で、姉がそういうことに興味を示しているというのもかなり意外だったのだが、まぁこれが流行の力ってやつなんですかねぇ。あ、あと、今さら書き足しても多分気が付く人いないと思うけど、姉はもう立派な一社会人でして、この日は休みで偶々実家に帰って来ていたというだけで、とっくに自立して一人暮らししとります。そこらへんも含めて想像していただけると。
 このやり取りで興味深かったのは、姉は『プレイステーション・ポータブル』という名前が出てこず、携帯ゲーム機をすべて「ゲームボーイ」と総称していたところ。据置きのゲーム機を全部「ファミコン」や「プレイステーション」と呼んじゃう人がいたりするのと、同じことなのかな。他の会社のライバル機らしきものがあるという程度には認識されているものの、それ以上のことを覚えておことするほどではないということなのだろうね。PSPだって散々テレビCMやっていて、姉もそれを見たことがないはずはないんだけど。一般人の無関心さとオタクである自分の認識のギャップに、驚かされました。

ニンテンドーDS プラチナシルバー【メーカー生産終了】

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ファミコンミニ スーパーマリオブラザーズ

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