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ニュータイプ 18年1月号 増刊 NewWORDS 2006WINTER 1st ISSUE

創刊20周年を迎えた「Newtype」が新しい雑誌をつくります。
成熟してきたアニメーションやゲームはもちろんのこと、実写映画などの映像エンタテイメントやオトナのためのライフスタイルなどについて、オトナのための審美眼や価値観を語る新しい言葉を探すこと。それが新雑誌「NewWORDS」の目的です。
第1号は、2006年の最新映画をアニメーション、実写のカテゴリーを問わず、大特集。
次世代ゲーム機や、エンタテインメントを楽しむための特集も満載です。
 
世界初[BLOOD+」第一話収録 UMD-VIDEO同梱!

 テレビゲームも範疇のようだったので買ってみた。
 表紙のスキンヘッドの女性はナタリー・ポートマン。製作にウォシャウスキー兄弟が名を連ねたSF映画V フォー・ヴェンデッタ』のスチールらしい。そして、オトナ向けを自称するだけあってか裏表紙はマツダの車の広告で、アニメイラストを本の表側に出してはいないのは好印象。しかし、とりあえずパラパラとめくって見たが、これといって目を引くところもなし。次は春頃に出るようだが、まぁ、どうだろうね。発売日だった昨日の時点でも書店での扱いは「2〜3冊置いておきました」程度で、評判がよければいずれ増刊ではなく独立という算段なのだろうが、それほど先の明るいものじゃあなさそうだ。『BLOOD+』第一話のUMDが付いていたが、PSPは持ってないし買う予定もないので、PSPを持っている友人にでも今度会ったときプレゼントするとしよう。
 それにしても、アニメのDVDソフトの初回版にもUMDソフトが付いていたりするようで、自身すらも対応再生機器をPSPしか発売していないにもかかわらずUMDソフトの生産出荷数を稼ぐのにソニーは頑張っているようだが、そういったオマケ扱いでほかの商品付けられ消費者の手に渡ったUMDのうち、果たしてどれだけが実際に再生されるまで至ったのだろうかなと、ふと思ったりした。いずれは大々的に「UMDは世界中でこんなにすごい数が出荷されました!」とぶち上げて規格の普及促進に利用するつもりなのだろうが、そのキャンペーンのためにこうして作られたUMDのうち少なくない数が実は再生もされずに埃を被っていたり捨てられていたりするのは、なんだかあまりに虚しいことだよな。独自規格の普及に成功すれば甘い汁が吸えるといっても、そこまでしなきゃ普及できないような規格では、そのまやかしの生産出荷数に対して実売数が伴うわけもなく、実際にソフトが売れないのであれば甘い汁も吸いようがない。とっとと諦めて、これにつぎ込んでる金と努力を別のことにまわしたほうが、結局は得なんじゃないのか。まさかこの先もずっと、誰も見ちゃいないディスクを配布し続けて、誰も得をしないまま、何の意味もない大きな数字ばかりを叫び続けるつもりでもあるまい。
 と思ったけど、こういうソフトでも何枚か貯まれば、今PSPを買おうかどうか迷っている人の背中をとんと押すくらいの効果はあるのかもしらんな。映像のソースは使いまわしだから実際のところそれほどコストはかかってないようだし、PSPの販促としてみればそこそこ意味はあるのか。PSP単体では赤字価格らしいから、そのあと今度はオマケの無料配布ではなく、ちゃんと金を出してUMDソフトを買い続けてもらわにゃいけないという壁はまた一つあるが。


 ところで、もう買わなくなってからしばらく経つが『日経キャラクターズ!』の方は今でも売れているのだろうか。