またか

ゲーム屋店員の戯言 : サルゲッチュ3までもが11/2に廉価版
 SCEタイトルのBEST化に関してはついこないだ『GENJI PlayStation 2 the Best』が話題になったばかりでしたけども、早々にその記録を打ち破るBEST化が通知されたそうで。9月2日のエントリで「『ラチェット&クランク』とか『サルゲッチュ』とか面白そうだとは思うんですけど、この廉価版発売の早さがあるからシリーズ最新作が出てもなかなか買う気にならず、ベストになる頃には「別に今急いで買わなきゃいけないこともないし」と冷めてることが多くて、勿体無いなぁと思うことしばし」とかうちでも書いたばかりなんですが、なんというか、ここまであっさりと同じ話題が繰り返されることになろうとは。
 一部例外はあるものの、発売直後のスタートダッシュで全てが決まってしまう初動型が今の市場では大半ですから、廉価版発売という名目ででももう一度「新発売」のラベル付きで棚に並べたいのは分かりますし、中古対策としても値下げは重要だとは思いますが、ここまでくるとさすがに発売日に買ってくれたユーザーを蔑ろにし過ぎじゃないかなぁと。どんなに面白いゲームを作っても、半年で半額になるのが分かっているのでは買い控えるユーザーも多くなるでしょうし、そうなればオリジナル版の売り上げが減り、在庫処分目的に値下げが更に前倒しされる、という泥沼のループが待ち受けてるのも分かりきっている。だいたいPSPの立ち上げの鈍さから、自社タイトルで盛り上げられないのがどれだけつらいかは分かったろうに、なんで今に至ってまだ自社のソフトを粗末に扱うのか。プレイステーション3も控えてるのだから、いきなり任天堂レベルは無理としても、今からでももうちょっと大事に育てようや。ましてや広告展開に数億を投入したタイトルなら尚更のことで、しかも『サルゲッチュ3』はプレイヤーの評判だって悪くなかったのだからさぁ。
 何から何まで、あらゆる感覚が狂っているとしか思えんよ。何を目指し、何を考えているのやら。ま、一番分からんのは、それでもソニーを見捨てることなく仲睦まじくしていらっしゃるソフトメーカー様方ですけども。次世代機でもプレイステーション3讃歌しか流れないようなら、本気で業界の終焉が待ってるんじゃなかろうかなと思います。少なくともソニーが今のまま変わらないなら、ゲーム業界の未来には絶望しかないでしょう。そして柱であるゲーム部門が変われないなら、ソニーという会社自体にも絶望が口をあけて待っている。一体、誰が幸せになるんでしょう。