変わる業界、変わらないゲーム

 タイトースクウェア・エニックスもそうそう好みのソフトを出してくれるところではないので合併しようが買収しようが倒産しようが知ったこっちゃないわけなんですが、やっぱりアミューズメント施設狙いなんですかねぇ。でもスクウェア・エニックスのゲーム開発の資産ていうと家庭用機でのロール・プレイング・ゲームのものがほとんどだろうし、書類上で親子関係が出来ましたという以上に大きな効果がある買収とも思えんよな。マルチプラットフォームとか携帯電話とかコンテンツの形態を広げていくのはいいけど、やるんなら同時にコンテンツの中身も広げていかないと意味ないんじゃないかね。ちょっとRPGに偏りすぎのような。
 とか思うのは、自分がRPGやらない人間だからか。


九龍妖魔學園紀 通常版

九龍妖魔學園紀 通常版

 クエストに時間を使いすぎて本編が進まんので強制的にストップをかけてそのまま放置してしまっていた『九龍妖魔学園紀』であるが、今なら時間があるじゃないかと言うことにようやく気がついたので再開してみることにした。が、起動して5分でやめた。
 つまらないとか面白くないとかそういう問題ではなく。システムも操作方法も、ゲームをどこまで進めてたのかも忘れているものだから、それをまた思い出す&覚えなおす必要があるのだなと思った瞬間にやる気が失せてしまった。別にこのゲームに罪があるわけではない、とは念を入れて言っておこう。このゲームは良いゲームだ。しかし如何せん、面倒なんである。嗚呼、年を取った……と年齢を言い訳にするのはよろしくないか。
 そういえば、昨日から目を通し始めた『ゲームの話をしよう』でもゲームの複雑化が言われていた。あの連載の最初の辺りが97〜98年あたりなんだけど、そこで既に「ゲームは複雑化の一途を辿ってるよね」みたいな会話があって、さらに2000年の単行本化の際に永田さんがつけたコメントにも「今もこの連載時と変わらない状況」といったことがあって、その五年後の今でもやっぱり同じことが言えてしまう状況というのは、なんだか。7年以上経っても何も変わってないのだな、としみじみ思ったり。それが良いことなのか悪いことなのかどうかは、また別としてね。