Rub it!

ニンテンドーDS専用ソフト『赤ちゃんはどこからくるの?

 「前作ほどのインパクトはない」、「二匹目のどじょうなんてもういないんじゃ」という意見も少なからずあるようであるが、個人的にはこちらの曲の方が好きだな。しかし、セガが前作の盛り上がりに機嫌を良くして出した続編というと、どうしても『Shinobi』→『Kunoichi』の流れを思い出してしまって、どうにも。『Shinobi』の予想外のヒットに気を良くして続編『Kunoichi』を出したものの鳴かず飛ばず、しかも出荷しすぎで今ではワゴンの常連だもんなぁ。いや、ゲームの出来が悪くなっているわけではないらしいのだけども、そもそも『Shinobi』はかなり高い難易度で調整されたアクションだったもので(無論、セガは意識してそうしたのではなく天然である)、それがうっかり売れたことにより逆に「難しすぎ、もう買わね」というよろしくない感情を多く生み出してしまい、しかもセガにはそういったユーザーの心の内まで読めなかった、という。
 今度はどうなるのかしらねー。個人的にはそろそろNDSも買っていい頃かなと思っているのだけれど、気が向けばこれごと行くか……? そういや『きみのためなら死ねる』の廉価版も併せて出るようだが、その廉価版パッケージを見て決めるとしようか。廉価版らしくショボくなっていたら先にオリジナル版を確保して、その勢いで本体にも手を出しちまおう。


 それにしても、やはり何と言っても感服するのは、音楽のセンスよりタイトルのセンスだな。『きみのためなら死ねる』。『赤ちゃんはどこからくるの?』。すごい。こんなのを考える奴がいて、それがちゃんと企画会議にかけられ、承認される。影は薄くなってもまだセガは生きているな、と実感する。ただ、やはり後者はどこぞから何か言われるんじゃなかろうかという危惧は付きまとう。ちょうど性教育がどうのと話題にもなる時勢であるし。実際、ゲーム中ではこの疑問系のタイトルに対してどのように応えるつもりなのか(応えるつもりがあるのか)は非常に興味深いところ。

うーん?

 セガは先日、PSP専用ソフト『東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳力トレーナー ポータブル』なんてのを発表して「嫌がらせか?」「いや、天然だろう」などと言われていたわけだが(ちなみに、このソフトの元ネタであるセガトイズ製品『脳力トレーナー』は、実は任天堂NDSで出したアレよりも先に発売していたりする。とは言え、セガがそちらを意識してないなどと言う調子の良いことはあるはずがない)、間髪いれずにこうやってNDSソフト、それもこんなものを発表する辺り、もしかすると先日のそれは本当にPSPに対する嫌がらせだったんじゃないかと勘繰ってみたくもなる。いや、良くも悪くもセガにそんな賢さがあるとは思えないのだけども。