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「ナムコが作ったガンダムのゲーム!」と鳴り物入りで発売した『機動戦士ガンダム 一年戦争』は、どうもTPS形式の操作が大不評らしい。うぅむ。FPSやTPSがシステム的に日本で受け入れられないのは3D酔いによるものだとばかり思っていたのだが、そうでもないのだな。ていうか、「こういう操作形態は初めてなので、慣れるまでちょっとまごつく」ならまだ分かるのだが、そうはならずに一直線で「操作が複雑で分からない、難しい、クソ」になってしまう短絡さと、そういった反応の多さに少しばかり驚く。いやまぁ、こちとら実際にはやってないのでアレだが(もしかしたら本当に無茶苦茶な操作方法なのかもしらん)、わざわざネットで「操作がダメ」と言うならもっとそのダメな部分を具体的に書いて欲しいもんだよな。慣れの問題をそいつが勝手にマイナス点としてカウントしてるだけなのか、本当にキーアサインが阿呆なのか、分からんではないか。今のところ、どうも前者っぽい感じだぞ。
- 出版社/メーカー: バンダイ
- 発売日: 2005/02/17
- メディア: Video Game
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女キャラの幕間デモ、燃えないオープニング、外れたタイトル画面のBGM、当てづらい格闘と、不満点はないでもないのだが、しかし面白い。アクションゲーム部分のシステムだけを取り出すならば、これは決して悪くない。あの新作も、わざわざナムコになんざ発注せんでも、これに手を加えるかそのまま流用すればそれで良かったんでないかねぇ。つい先日「地雷踏んじまった!」と憤慨したり凹んだりしちゃった人は、その地雷とやらを売りに行った帰りにでもこれを買ってくることをオススメしたい。3000円だし。ま、もっと面白いアクションは他にもあるけどサー。同じガンダムのアクションゲームてことで。
悩ませどころは、やはりモビルスーツのラインナップだよな。元ネタありきだから融通が利かないので、どうやっても連邦とジオンでバランスが取れてない。最終的に辿り着く小隊構成が連邦はゼフィランサス・アレックス・ガンダムなのに対し、ジオンの最強は陸戦型ゲルググの3体セット。いくら性能面を調整しても、連邦に比してジオンのそれは並びがあまりに貧相すぎる。インパクトだけなら水陸両用でカバーできるんだが、こちらはこちらであくまでも水陸両用であるがために性能面の足枷がきつい。んー。しかしガンダムというガワをはずしてまで成り立つゲームとも思えないわけで、なんとも歯がゆいジレンマだな