五千円札の樋口一葉

 さっきのトリビアの泉。新札に三文字のカタカナが印刷されていることは前に聞いたことがあったのでそれほど驚かなかったのだが、それはいいとして、そのときの映像で三種の新札が並んでいるのを見て、気がついた。
 前々から五千円札の樋口一葉肖像画にはどことなく不気味さを感じていて、それはとりあえずは目に生気がないからだろうと思っていたのだけど、今回それに加えて、三枚の札の肖像画の中で樋口一葉にだけしわが描かれていない事に気が付いた。たぶん、目よりもそのことの方があの不気味さには大きく影響してるんだろうと思う。あのせいで、顔が仮面のようなのっぺりとした感じになってしまっているのは確かだ。
 それにしても、元になった写真がそうなのか、それとも何か意図があってしわのない肖像にしたのか。はてさて。


 で、ネットでちょいと検索してみたら、どうやら元々の肖像がそういうものだから、ということらしい。簡単に言えば、樋口一葉は24歳という若さで亡くなってしまっているので、その肖像にはしわがなくて当たり前というわけだ。なるほどなぁ。でもしわがないのはそれで良いとしても、やっぱりあの生気の感じられない目は何とかして欲しいところ。怖い。