ライトノベル完全読本

 ポストに入れられっぱなしだったvol.1も無事確保して、Vol.2と併せてパラパラ読んでみる。勿論このパラパラは恐らく他人の想像を上回るパラパラ具合で、つまりはっきり言えば、絵が多くて文字の少ないページとマンガ部分、ということだ。
 だから当然のごとくそれだけを読んで言うことなんてそうないわけだけど、ひとつ気になったのは、るりあ046氏のあのマンガの絵って、あれはアリなのか? この言い方だとアレなんで言い直すけども、つまり、外道院。あの髪型に眼帯に白衣って、思いっきり90年代中盤の匂いを感じる。記憶を辿ると確か自分らより少し上の代の人たちが受容していたスタイルだと思うんだが(個人的な経験から言うと具体的には6歳ほど上の人らで、今は二十代後半辺りの。というかぶっちゃけていえば速攻生徒会)、あれは今でも通用しているのか? 一回りして今また受容されているのか、ベタなギャグという位置づけで受け入れられているのか、そもそも自分の持つ世代分類観が局地的過ぎて間違っているのか。本の中であの数ページのマンガだけがちょっと違う空気を放っている様な気がして、なんだかすごい不思議な感じがする。

追記

 あー、そうか。受け入れられるのかとかそういうことは問題じゃなくて、あのキャラクタのデザインも会話もすべてひっくるめて、とにかく作者が持っている引き出しを片っ端から開けて出てきたものをぶち込んだのがあれなのか。