今年の総括をする時期ですか

 朝日新聞日曜版be Extraで「2004年、心に残る話題の本」という特集をやっていた。こだいなの『ゲーム批評 2005年 01月号』もそうだし、8日には『このミステリーがすごい!2005年版』が出るし、もうそういう季節なのかと実感。
 とともに、毎年のようにこの手の企画を眺めつつ思うことがまた今年も浮かぶのだが、どこもかしこも前年の作品を取り上げたランキングばかりやっているのはどうも……。それはそれでいいのだけど、それ以前の作品も含めたオールタイムベストみたいなもんも知りたいをとは思わんのか、皆。「それではあまり入れ替わりが望めないから、一度やるともう次の年には別の企画を出さなきゃいけなくなる」というのも分からんではないのだが。うーん。どうせ「この作品が面白いよ」と広告効果を見込んで煽るのなら一緒に過去の作品も取り上げて損はないでしょ。1年前の作品だろうが3年前の作品だろうが面白いことには変わりないし(新旧だけで物事の価値を決める人もいるが)、実際、買うときのことを考えるのなら、昔の作品だって同じ商品として一緒に棚に並んでいるわけで(同等の商品かはまた別)。どうなのよ。
 あれだ。「あなたが最近やって(読んでなり見てなり聞いてなり、好きなように適宜置き換えといて結構です)面白かった作品」というランキングやらんかね、誰か。作品の発売時期は問わず、しかし美化された思い出を語られるのもあれなので少なくともこの1〜2年以内に一度は手に取っているものを対象としたランキング。当然人によって違うわけだから膨大なデータ量になってしまうわけだけど、別にそれで悪いことはない。そつなくまとめたいなら売上ランキングでも載せときゃいい。どうよ。