高校時代の同級生二人に会って来た

 夕飯を一緒に食べるだけの予定だったんだが、話が盛り上がってそのままファミレスで徹夜に。徹夜に弱い身なので例え翌日が休日でも普段なら頑として断るんだが、今週は火曜日も休みだからまぁいいかな、と。
 てっきりとうに一般人になっていると思っていたら、揃って「最近良くアニメ見るんだよー」とか言われてちょっとびびったり。二人ともつい最近になって『新世紀エヴァンゲリオン』を全話見たらしく、初めは散々その話。自分らのいるスペースだけ時空間が捻じれているような状態ですよ。こちとら見たのが昔過ぎてあまり覚えてないし、さりとて最近のアニメがどうこうという話にもついていけず。つーか、「プリキュア」を大声で連呼するのは勘弁して欲しかった。
 そのあと、「ネットの普及で、いわゆる『必修』のアニメを手軽に見られるようになった」、「今の世代はまだP2Pなどに抵抗がある人も少なくないだろうが、いずれは皆が当たり前のようにそのツールを使うようになるのでは」、「全員が同じだけの知識を持つことで、持っていてしかるべきとされる『必修』の知識はますますその重要性を増すかも」、「しかし現状でも、ガンダムファンというのは一大勢力として存在するが、別に『機動戦士ガンダム』とその後継作品を見たことがなくてもオタクとして在るのには大して困らない」とか何とかも少し話した気がするがあまり覚えてない。徹夜するといつもそう。面白そうな話はするんだが、記憶が残らないんだよなぁ。惜しいこっちゃ。

 さらにそのあと話変わって「横の繋がりだけで中学から過ごしてたから、高校で同好会に後輩たちが入ってきたとき、どうすればいいのか分からなかった」とか(そのときいた二人も含めて、今も付き合いがあるのは中高一貫校時代に共にその同好会に入っていた奴ら。一言で言えば、男子校版げんしけん)、「後輩たちも後輩たちで既に横の繋がりを持って入ってきたし、そもそも自分らは皆が異なるジャンルに軸足を置きつつ微妙に重なるジャンルにも手を出すという奇跡的にバランスの取れたオタク集団だったからうまくいっていたわけで、趣味の重なりが見出せないのでは繋がりの持ちようがない」、「学年としては一つしか違わなかったけど、あそこにはオタクのジャネレーションギャップがあったのではないか」、「今もあの時も自分らは『萌え』の受容がうまくできないが、後輩連中はあの時既にそれを当然のものとして取り込んでいたように見えた」とかなんとか。
 要は、「部活動を通して知っておくべき『先輩・後輩との接し方』や『後輩指導』というものが俺たちには経験として全くない」、「いまだに『萌え』ってのは受け入れかねる。でもこの『萌え』が分からないと今のオタク界ではメインストリームに乗れず、傍流にはじき出されてしまう」という愚痴なのだけどもね。ま、元セガ贔屓で今でもソニーを好きになれないゲームユーザーとしては、なぜかいっつも傍流にはじき出されちゃうなんてのはもう当たり前の状況ですがー。