帰省のお供に、PSPとDSのパズルゲーム『EXIT』をどうぞ

 年末年始、帰省やイベント参加や旅行のためにバスや電車や飛行機で長時間移動する人も多いでしょう。特にやることがなくて家で暇をもてあますばかりの人も多いでしょう。退屈な時間を潰すのに、ゲームが大活躍する時期ですね。特に携帯ゲームはこういった時期に重宝します。


 はい、そこで本日紹介するのが、タイトーの『EXIT』シリーズ。ジャンルは「脱出パズルアクション」。プレイヤーは、脱出請負人Mr.ESC(ミスター・エスケープ)となり、災害が起きた建物の中に取り残されてしまった人や動物たちを、制限時間内に出口まで導いて脱出させるゲームです。
 言葉で説明するより映像で見る方が分かりやすいと思うので、YouTubeへのリンクを2本。上が、PSP用ソフト『カンガエル EXIT』の、下がニンテンドーDS用『非常口 EXIT DS』のトレーラーです。ゲームの内容はほぼ同じなので、どちらか片方の映像を見るだけでも大丈夫です。

Kangaeru Exit (Exit 2) Trailer (PSP)

Exit DS trailer

内容説明

 一見すると、スーパーマリオブラザーズなどのような横画面のアクションゲームに見えますが、全く違います。アクションの要素はありますが、メインはあくまでパズルです。
 ステージ内の様々な仕掛けを解いて障害を取り除き、脱出までの道を開きます。消火器を使って火を消したり、スイッチを押して換気扇を作動させ煙を排出したり、つるはしで氷柱を砕いたり、箱を押して移動させ足場を作ったり。


 簡単そう? いえいえ、そんなことはありません。例えばアイテムは一度にひとつしか持てないという制限がありますが、消火器は一度使うとなくなってしまいますし、箱は押して移動させることは出来ても引いて移動させることは出来ません。脱出させる人間や動物にも様々なタイプがあり、体の大きさ、力、重さ、ジャンプ距離などが変わってきます。プレイヤーは彼らにも指示を出して脱出作業に協力させることになりますが、例えば体の小さなキッドは狭い通路を通れますが、大きな段差を越えるときは誰か一人に手を貸してもらわねばなりません。体が大きく重いアダルトは、大きな段差を一人で上がるときには二人に手を貸してもらわねばなりませんが、大きな箱を一人で押して移動させることが出来ます。
 どのアイテムをどんな順番でどれに使い、どの脱出者にどんな順番でどんな指示を出すか、と言う、これがこのゲームのパズルです。アイテムと脱出者と障害がそれぞれ巧妙に配置されており、手順を間違えると出口へ繋がる道は永遠に開きません。


 面倒そう? 大丈夫です。1ステージは大体5分程度のものですし、何度でもすぐにリトライできます。ちょっとした時間にでも1ステージずつ遊べ、すぐ止められます。行き詰ってしまったら少し時間を置いて、リラックスしてから再挑戦するのもいいでしょう。

パズルゲームで遊びたい人にはお薦めします、が……

 ひとつ、注意があります。最初にも言いました。あくまでもパズルゲームであって、アクションゲームではありません。主人公を操作して動かしますが、スピーディーで華麗なアクションを楽しむものではありません。
 言い方を変えましょう。アクションの上手い下手は関係ないということです。アクションのテクニックを磨いて進んでいくゲームではなくて、頭を使って進んでいくゲームなのです。ですから、アクションゲームとして見ると非常にテンポが遅い。地道にひとつずつ仕掛けを解いて、出口への道を作っていく。でもアクションゲームではなくパズルゲームですから、それでいいわけです。
 何故わざわざこんなことを言っているかと言えば、実はほかならぬ私が、以前このゲームをアクションゲームとして捉えてしまい「面白くない」と言ってしまった事があるからです。こうして紹介する記事を書いているのは、その反省からでもあります。このゲームはとても面白いです。ぜひ多くの人たちに遊んで欲しい。でも、もし万が一にでも、以前の自分のように見方を間違えたまま遊んで「面白くない」と思われてしまったら、それは、このゲームにとっても、その遊んだ人にとっても、不幸なすれ違いだと思います。だから、敢えて書きました。
 くどいようですが、もう一度言っておきましょう。『EXIT』はあくまでもパズルゲームです。予告編の映像を見るとアクションゲームのようにも見えてしまうのですが、違います。アクションゲームで遊びたい人は、『EXIT』以外のゲームソフトを探す事をお薦めします。

発売されている『EXIT』シリーズ

 この記事の趣旨は、帰省の際の暇つぶしのお供にPSPニンテンドーDSで出ている『EXIT』を薦めるものなのですが、せっかくですから、出ているもの全てご紹介しましょう。PSPiアプリXbox360ニンテンドーDSWindowsの5つのハードで遊ぶことが出来ます。
 PSPは、『EXIT』と『カンガエル EXIT』の2本。『カンガエルEXIT』はタイトルを聞いただけだとそうとは分かりませんが、『EXIT』のれっきとした続編です。外伝ではありません。『EXIT』は廉価版が出ているので定価2,500円、『カンガエル EXIT』は定価5,040円で販売されています。
 iアプリは『ケータイデ EXIT Lv.1』と『ケータイデ EXIT Lv.2』が販売されています。私自身は携帯電話でゲームを遊んでみたことがないので、iアプリなどについて詳しいことをよく知りません。興味がある方はご自分で詳細をお調べになってください。
 Xbox360では、Xbox Live アーケードの配信専用タイトルとして『EXIT』と『EXIT 2』が販売されています。PSPの2本を移植して、ステージを追加したもののようです。各800マイクロソフトポイント(1,200円)で、『EXIT』では無料の追加ステージパックが2つ、『EXIT 2』では200MSポイント(300円)の追加ステージパックが1つ用意されています。Xbox360ですので携帯して遊ぶことは出来ませんが、家でテレビに向かって遊ぶのでもいいのであれば(そしてXbox360を持っているのであれば)、最も価格の安いこれが一番いいと思います。買うのは携帯ゲーム機のものがいいという人でも、Xbox360を持っているのであれば無料体験版をダウンロードしてソフトを買う前にどんなゲームか実際に遊んで確かめることが出来ますので、どうぞ試してみてください。
 ニンテンドーDSでは『非常口 EXIT DS』が発売されています。ニンテンドーDSということでタッチペン操作に対応していて、他の機種よりも少しだけ便利になっています。タッチペンは右利きだけでなく左利き用操作に切り替えることが出来るほか、タッチペンを使わずボタンだけで操作するようにも出来ますので、タッチペン操作があまり好きではない人にもいいと思います。ただしペンを使わずに指でタッチして遊ぶのは、まず無理だと思ってください。ペンを失くしてしまったという人は綿棒などで代用しましょう。定価は5,040円です。
 Windows向けには『EXIT for Windows』が発売されています。一般的なパッケージ販売とダウンロード販売が両方あるようです。価格は定価2,980円ですね。内容がPSP版を基にしたものなのか、それともDS版のタッチパネル操作がマウスクリック操作として取り入れられているのかは、情報が少なくて分かりませんでした。ごめんなさい。ゲームを遊ぶのに必要なPCスペックなどの詳細は、公式ウェブサイトを各自ご覧ください。


エターナルヒッツ EXIT - PSP

エターナルヒッツ EXIT - PSP

カンガエル EXIT - PSP

カンガエル EXIT - PSP

非常口 -EXIT DS-

非常口 -EXIT DS-

極めるシリーズ EXIT for Windows

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