ギャルゲーマーが泣いた感動の話題作!

 『シュタインズ・ゲート』が急にネットでワッショイワショイされたのって、あのブログの「俺ってネットではこんなに影響力持ってるんだぜ」企画だったんじゃないのかい、という気がしないでもない。「『シュタインズ・ゲート』はワシが育てた」。なんちて。


 まぁそれは置いといてですね。問題はこっちなんですよ。「超絶泣きゲー」。
 「超絶泣きゲー」ですよ。泣きゲー。俺、もうびっくりしちゃってね。ギャルゲー・エロゲー界隈ってのは、まだ「泣き」ってのが売りになるんすね。俺はもう、一昔前どころか三、四昔前の、とっくに過ぎ去ったトレンドだと思ってましたよ。「泣き」だよ「泣き」。調べたら、あの『Kanon』が出たのが1999年ですよ。10年前ですよ。10年ですよ10年。
 10年ったら、短くないですよ。1999年ていうと、俺がギャルゲーやらエロゲーやらやってた頃ですもん。それが今じゃどうよ。ガイジンの作った残虐人殺しゲーを遊ぶようになっちゃって。恋人と睦まじく愛を語らっていた人間が、銃で人を撃ち殺しますよ。戦争の英雄ですよ。人類の救世主ですよ。いや、まぁ、10年前にも、宇宙人の王女の恋人(ただし記憶喪失)だったりするようなビックリ体験はしましたが。あれ今やったら、どうなるんだろね。即刻ディスク割りですかね。ネットの掲示板やブログで総叩きですかね。最初に出た当時も似たようなことになったんだろうか。「こんなフロッピー・ディスク、17枚すべて永久磁石と一緒にガムテープでぐるぐる巻きにしてやるわ!」みたいな。俺がやったのはサターンですけどね。話がそれましたけども。10年ですよ。愛に生きた人が、人殺しになりますよ。10年って、そういう年月ですよ。それが! それなのに! 2009年の今、まだ「超絶泣きゲー」って! 口に含んでた烏龍茶も思わず飛び出すってもんでしょ。俺の口からは何も飛び出してないけど。きたねぇなぁおい。


 とか思ってたんだけど、ちょうど今日こんな記事を見て、考えてみればそうだよな、ギャルゲーに限らず「泣き」って売りにされるよな今でも、と思った。トップ5の中で一番新しいゲームでも2001年、もう8年も前のタイトルだったりするけども、アンケートは今月のものだしな。ゲーム以外でも、映画だってテレビCMで「泣きました」言うし、小説だって帯で「泣ける」書く。そんなの不思議でも何でもない。古いと思ったのは、俺がギャルゲーをやっていたのが過去だったからってだけなのだな。そうだよな。ギャルゲーやエロゲーで泣いて何が悪いってんだよな! 俺だって当時『To Heart』のマルチで泣いたもん! 汁が上から出るか下から出るかそれだけの違いだよ。
 ところで泣きFPSってあるのかしら? 海外のゲームでは、泣きって求められる要素なのだろうか。


 あ、そうだ。ちょっと話は変わるけどさ、『シュタインズ・ゲート』を誉めるのによく使われるのが「『Ever 17』を越えた」らしいじゃない。『Ever 17』てよく名前聞くよね。でも『Never 7』はほとんど名前聞かない。俺は『Never 7』が大好きなので、とても寂しいよ。もし『この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO』と『Never 7』をやっていなかったら、俺はいま『SFマガジン』を毎号買う人間にはなっていなかったね。ごめんちょっと誇張入った。ついでに言っておくと、『Ever 17』はやったことない。『Remember 11』と『12 Riven』もやったことない。興味はあるけど、もしいつかXbox360で出たらそのとき全部買ってやってみようかなって感じ。やらないってことだね。うん。



 そう言えば、『シュタインズ・ゲート』を遊んで楽しかったなと思った人は、映画の『バタフライ・エフェクト』も見るといいらしい。どっかの人が言ってたよ。