角川つばさ文庫『スレイヤーズ』
- 作者: 南房秀久,日向悠二,神坂一
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2009/03/03
- メディア: 単行本
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まぁ、前にオリジナル読んだのはもう10年以上前だと思うので、本当ならオリジナルもまた今の俺が読んで、それではじめて比べてあーだこーだ言えるはずのものなんですけども、それは面倒なのでパスでごめん。大きく違うのは、最初からナーガがいることと、シルフィールもすぐに加入して来ることかな。軽いノリは結構オリジナルに忠実だと思う。既に先月発売している2巻でどうなっているのかは知りませんが、1巻の終わりだと、リナ、ガウリイ、ナーガ、シルフィールの4人を基本パーティとして進むみたい。ゼルガディスは1巻でもちゃんと出てきたのでいずれまた出てくるんじゃないかと思うんだけど、アメリアはどうなるのかなこれ。
しかし。うーん。どうなんだろか。どうってのは、これ、公式サイトにも本にもはっきり書いてあるんだけど、小学中級以上向けらしいんだよね。中級ってことは小学3,4年生ってことだけども、そこがなぁ。
俺がオリジナルの、つまり富士見ファンタジア文庫の『スレイヤーズ』を読んだのって小学校高学年だったけど、あまり問題もなく読めたもんだよ。別にものすごい本好きだったりしたわけじゃないから、俺がそのくらいで読めたってことは、文字や文章によっぽど酷いアレルギーがあるような子じゃなきゃ、小学校4,5年生でも富士見ファンタジア文庫版が普通に読めると思うんだよな。そんな本を、中身削りに削って薄めて、小学3,4年生向けにリライトする意味ってのが、どうにも分からん。オリジナルへの橋渡し役にしても、小学3,4年から4,5年て、ちょっと間が狭すぎると思うし。
この角川つばさ文庫って、オリジナル、ベストセラー、ノベライズ、ノンフィクション、海外の名作、日本の名作ていう6つのカテゴリが設けられてて、『スレイヤーズ』はベストセラーのカテゴリなのだけど、角川のベストセラーでファンタジーなら、他にも『ロードス島戦記』とかあったんじゃないかなぁ。先にああいう正統なのを見せて、それから『スレイヤーズ』じゃないのか。いや、今は小さい頃からマンガ読む機会は多いんだろうから今さらファンタジーの王道がどうのとか言う意味もないのだろうけど。それに『ロードス島戦記』とかの正統っぽいファンタジーを茶化して崩したのが『スレイヤーズ』なわけだから、それをさらにリライトってのは意味がなさ過ぎるような。せっかくライトノベル・レーベルを脱してもイラストがあまりにマンガチックだから、『ズッコケ三人組』のように学校の読書感想文の題材に取るのも、多分できないと思うね。
まー、俺の周りには子どもがいないのでな。実際はどうなんだろう。自分の小学生の頃を考えると、あれで3,4年生向けはないだろうと思うのだけど、それは俺の記憶が嘘ついてるだけで、調度いいのかなぁ。うーん。本当の小学3,4年生の感想を聞きたいところだな。
- 作者: 神坂一,あらいずみるい
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2008/05/17
- メディア: 文庫
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追記
そう言えばフォローをすっかり忘れていたが、上で書いた「富士見ファンタジア文庫の『スレイヤーズ』を読んだのって小学校高学年だったけど、あまり問題もなく読めた」の「あまり問題もなく」の「問題」てのは、実を言うと、作中に出てきた「傀儡」が読めなかったこと。話の流れでとりあえず意味だけは分かったので本を読むのに支障はなかったと記憶してるけど、でも漢字は読めなかったんだよねー。持っていた漢和辞典にも、小学生向けだったからか俺の探し方が悪かったからか、探したけど載っていなかった。見つからなかった。それだけは妙にはっきり覚えてる。