俺の、俺のウビちゃんが、よりによってあんな奴にぃ!

 新年早々に落ち込むニュースが来たもんだよね。ユービーアイソフトのゲームの日本での販売が、春からスクウェア・エニックスになるらしいよ。嗚呼。ああ。あーあ。
 ユービーアイソフトったら、海外メーカーの中では最も日本国内展開の体制が整ったメーカーですよ。海外でのソフト製作段階にちゃんと「日本語のローカライズ」も組み込んであって、だから一ヶ月程度の差で完全吹替えのローカライズタイトルが発売できるとか(普通は、海外版の製作が全て終わってから日本語ローカライズに取り掛かるという具合らしい)。そこがですよ。自社ブランドでの展開を諦めちゃうわけですよ。もう絶望じゃないですか。どこまでの話なのかは分からない。単に名義が変わるのか、流通だけなのか、それともタイトル選別やローカライズ業務全てが移ってしまうのか。ただどれにしても、海外メーカーの国内展開が一歩後退したと言えるわけで、あー、んー。放っておいたら完全撤退だったかもしれない、と思えばまだしもマシと受け取るべきなのだろうけども。しかし。やはり。つらい。どうなのかなー。これから発売タイトルが減ったり、字幕が増えたり、吹替えのキャストが妙にタレント寄りになったり、そして何より俺はこれが怖いわけだけども、「Xbox360では出ません」なタイトルが増える、なんてことに、なるのかなぁ。嗚呼。ああ。あーあ。


 もうひとつガッカリなのは、スクウェア・エニックスですよ。海外タイトルのローカライズは、WiiWareで既にやってたよね。『ロストウィンズ』だっけ? 俺はいいことだなと思った。はっきり言って自社からXbox360で去年出した2本は出来も売り上げも芳しくなかったわけで、勿論そっちをどうにかするのが最重要課題なのだけど、日本を代表するゲーム会社が手を広げると言うならば、他のメーカーと組んでの海外展開や、逆に海外タイトルの日本版発売にも取り組んで欲しいよなぁと思ってたので。今後も流れが続くといいなぁと。でもなー。そこで俺が想定していたのは、違うんだよな。いいゲームは持っているけど、自社では日本版を出すだけの力もお金も(やる気も)足りないな、みたいなね。そういうのを日本に持ってきてくれる流れを俺は期待してたのだけど、いきなりユービーアイソフトですよ。いきなり。最も日本展開の地盤が固まってるブランドですよ。勿論、固まっているといっても、やっぱり日本で洋ゲーは売れてない。そこでスクウェア・エニックスの名を冠することによって、少ーしは売り上げのアップも見込めるとは思う。プラスの効果もあると思う。思うけどさぁ。なんかなー。いきなり最上玉に手を付けるってことは、もしそれ失敗したらもう次はないってことだぜ。そんなのにいきなりユービーアイを使われるのは、幾らなんでも不安が大きいよ。いや放っておいたらユービーアイ日本撤退だったかもしれないのだから、それを救ったと見れば、俺は感謝すべきなのだろうけど。けどさ。撤退を食い止めたことには感謝できるとしても、なんかこう、スクウェア・エニックスの攻めの姿勢の半端さと言うか、結局ここでもまた守り入ってんのかよと言うか、それがなー。評価を相殺して余りある。そう言うレベルのガッカリ。最初だからこそできるだけ無難に確実に、と言えば分かるんだけども、分かるんだけども、もっとガンガン攻めて欲しいんだよな。そんなこた勝てる見込みが無いならやっちゃダメなんだけどさ。ぶっちゃけ俺もそんなことして今のスクウェア・エニックスがどこかで何かに勝てるとは微塵も思ってないけどさ。で、まぁ結局そこでまた「不安だなぁ」に戻るわけだよな。その前にお前ら自身についてちゃんと整理しろよ、と。海外市場を狙うなら狙うなりのモノを出すべきなのにしなかった。それがつい去年だろ。経営陣のやる気と開発者のやる気が全然かみ合ってないじゃない。そんな会社のやることに、不安を感じるなって方が無理な話だよ。ほんと、勘弁しろ。