ニコニコ市場

 昨日の時点で(昨日発表のデータは一昨日の水曜発送分までしか集計されてない)購入者が既に三桁突入していた『アイドルマスター ライブフォーユー』ですけども、さっき今日発表分(これだと発売日である木曜発送分も含まれる)のデータ見たら2,488人購入で累計2,865人になっていた。一ヶ月前に発売し、アニオタの強さを見せ付けた『涼宮ハルヒの戸惑』(購入者累計は限定版1,713人・通常版257人で合計1,970人)と、当初の品切れによる遅れを挽回して徐々に迫っていた*1大乱闘スマッシュブラザーズ』(購入者累計1,499人)を、あっさりと追い抜いてぶっちぎり。勿論、昨日も今日もゲームカテゴリランキング第1位。昨日は確かめなかったので分からないけど、今日は総合ランキングでもぶっちぎりです。


 んだけど、それは本題ではなくてだね。今売れてると書いた『アイドルマスター ライブフォーユー』、これはあくまで定価9,800円・売価7,840円の限定版の数字で。特典DVD無しの通常版は50人購入、累計51人で、本日第5位なのだよね。まぁ2位と3位はアイドルマスター柄のマイクロソフトポイント・カード2種なのでゲームソフトではないと除外するとしても、第3位。ゲームソフトの2位は58人購入、累計68人のニンテンドーDSソフト『ソーマブリンガー』。50人台だって立派な数字ではある。あるんだけど、でも、なにせ1位の数字が数字なだけに、この『アイドルマスター ライブフォーユー』限定版と通常版における購入者数の差のすさまじさは、なんと言うか、うーん、言いようがないな。すごい。こうやって、とにかく濃い人たち「ばかり」をがっちりつかんでいるからこそあの追加コンテンツ販売の手法もうまく行くわけで、逆に言えば、これくらいユーザーを絞り込んでないと、以前あった『グランツーリスモ5』のダウンロードばら売り構想のように大反発必死で、まず上手く行かないということだから、まぁ、すごいよな。どちらか分からないけど「結果として」にせよ「はじめから狙った」にせよ、どんな人を相手にどんなソフトのどんなコンテンツを売れば今の日本市場でダウンロード販売がうまく行くか、はっきりと示してる。ま、調子に乗ったナムコが、『エースコンバット6』や『ファミリースキー』にも、なりふり構わずやたらアイドルマスターネタを持ち込みたがるようになってしまったのが玉に瑕ですがー。


 もう一つ興味深いのは、例えば『エースコンバット6』のときを(覚えてるなら)思い出して比べてもらうと分かりやすいんだけど、Xbox360本体はランキング外なのだよな今日。もとより『アイドルマスター ライブフォーユー』は『アイドルマスター』のファンディスク的立ち位置のものではあるけど、本当に文字通り、一切の新規ユーザーを、ニコニコですら獲得していないというのは、こうしてはっきり数字で確認すると、すごいわ。


 ところで、第13位に購入者6人でPSPの女性向けソフト『マイスタイリスト』とかいう「ニコニコで誰が買ってるんだよ……」てのが入ってるんだけど、第14位に同じく6人購入でミント・グリーンのPSP本体がランクインしてるのは、つまり、そういうことと受け取っていいのかしら?

*1:俺の中では迫っているイメージだったので最初こう書いてしまったのだけど、あとから気になってちゃんと数字出してみたらそんな迫ってもなかったって言うか、むしろ当初より差が開いてるなこれ。