ニコニコ市場 - 世界の果ての崖っぷちで

　コミュニティによって受け入れられるもの・流行り廃りはまちまちってのは、理屈としては分かるけども、実感としては見てみないとよく分からんもので、というか見てもまだ信じられないなんてこともあって、ニコニコ市場でXbox360関係の商品が強いってのは前から知っていたから今さら驚くこともないけど、まさか13日のランキングでのトップがニンテンドーDSの『おおきく振りかぶって』になっているとは思わなんだ。
　木曜はゲームの新作発売日なので、その日に発売するソフトがそれまで予約されていた分のデカい数字を一気に吐き出してランキング上位を占めるのだけど、まさかDSのキャラゲーとはなぁ。147人購入だとさ。2位はXbox360の『キングダムアンダーファイア』で125人（昨日発売なのに累計購入者数は129人と、4人の差があるのは何故だろう？）、3位はWiiの『ナイツ』で108人、4位は同じくWiiの『チョコボの不思議なダンジョン』81人、5位にプレイステーション3の『グランツーリスモ5 プロローグ』31人。Wiiが強いってのも意外だよな。『WiiFit』も確か1位とってた気がするし、『スーパーマリオギャラクシー』は累計200人超えてる。Xbox360でも見るからに次世代感ゼロの『ロストオデッセイ』とか結構売れてたりして、やはり階層的にライトユーザーが最も数が多いと言うことになるのかな。と思いきや、その一方、何日のことだったか忘れちゃったけど、7日発売の『シヴィライゼーション4』（多分デラックスパックのやつ）が総合でトップ（PCゲームは、ゲームではなくPCソフトウェアで分類されるので、ゲームカテゴリのランキングには入らない）になってたりもしたんだよな。この記事を書いてる時点で、累計216人。発売日の近い今月6日に発売のゲームソフトと比べると、DS『テイルズ・オブ・イノセンス』が304人、Xbox360『ロストオデッセイ』が196人、PSP『勇者のくせになまいきだ。』67人、PS3『アンチャーテッド』17人だから、やっぱすごい。どこから見ても、まったくもって主たるユーザー層がどの辺なのかつかめない。それだけいろんな人がいる大きなコミュニティだってことなのだろうけども。不思議なところだ。

　ただ一つ言えるのは、PS3ユーザーはもうちょっと買ってやってもいいんでないのかということくらいかね。『真・三國無双5』はトップになったし、ロジクールの3万円もする周辺機器『G25 レーシングホイール』も6人買ってたりするんだけど、『アンチャーテッド』17人とか、1ヶ月も前に出た『ラチェット&クランクフューチャー』が24人とか、あんだけ評判のいいソフトの売り上げがその数字はないだろう……。とか思ったけど、Xbox360『桃太郎電鉄16 GOLD』1人とか見ると、まぁそれでも売れてる方なのかもしらんな。比較対象があれな感じもあるが、でもあんた、THQの『コナン』に至っては、PS3版・Xbox360版ともに0人なんですよ…………。これが名探偵の方のゲームならまだ「ニコニコじゃそんなもんだよな」と思うけども、蛮族の方ですよ。海外版の評判はアレ気味とは言え、割とオーソドックスな感じのアクションなわけで、数本は売れてもいいと思うんだけど。投稿されてる海外版の乳首露出動画は、ヒット数もコメント数もそれなりにあるのに。いやまぁ、日本版はそれが露出してないわけだから、乳首動画が売り上げには一切貢献しないのも当然っちゃ当然なんですが。少ないながら、動画ページに商品が貼られてもいるのもちゃんとあるのに、0人なぁ。名探偵ならまだしもどころか、むしろ名探偵や未来少年の方ならまだ数人買う奴いたろう、くらいの数字。なんたってこれ以上は下がないんだから。ウェブでも『コナン』を遊んでいる・買っているという人の話をほとんど聞かないし、THQジャパンが心配すぎる。

追記

　あとニコニコ市場のデータ見てると、購入者数とクリック数の順位が必ずしも一致しないってのもなかなか面白いな。例えば今の時点でのクリック数だと、『チョコボの不思議なダンジョン』1,672人、『おおきく振りかぶって』1,504人、『ナイツ』1,314人、『キングダムアンダーファイア』995人、『グランツーリスモ5 プロローグ』865人と、この記事の最初に挙げた購入者数によるランキングと並びが変わる。『キングダムアンダーファイア』はクリック数では『グランツーリスモ5 プロローグ』の1.15倍なのに購入者数ではこれが4倍にまでなるとか、『チョコボの不思議なダンジョン』は1600回以上クリックされてるのに購入者は100人に届かないとか、このクリックから注文に至る率の違いがどこから来るのだろうとか考えると面白そう。誰かこういうデータ保存して、あれこれやってみたりしないのかな。