第六感

 『Assassin's Creed』(『アサシンクリード』)は海外メディアのレビューでは肩透かし扱いなようで、「いつの間にかなんかえらい期待のタイトルみたいに言われてるけど、聞けば聞くほど面白くプレイできそうには思えない微妙なとこだよなぁ」と思っていた俺の感覚は間違ってなかった! やった! とか不謹慎ながら喜んだりしたわけですけども、考えてみたら、俺のゲームに対する評価の大枠は「理屈はどうでも良い、面白い」「面白いとは言いがたいけど、つまらないとも言い切りがたい微妙なライン」「……面白くない」の三つしかないわけなので、グレーゾーンである「微妙」が選択されていれば予想の的中率もそりゃ上がるのだよな。
 というかそれ以前に、面白くないゲームがこの世にまた一つ出てしまったことを喜んではいけないよね。いやまぁ、失敗を経験してこそ成功への道が開けもするし、マイナスの評価があるからこそプラスの評価も存在しうる、全てがプラスなどありえない、とも言えるわけだけども。Ubisoftがこの経験を『Splinter Cell Conviction』に活かしてくれることを祈ろうか。