ノスタルジィ

Avalon 灰色の貴婦人 (MF文庫J)

Avalon 灰色の貴婦人 (MF文庫J)

わたしの勇者さま〈前〉 (角川文庫―スニーカー文庫)

わたしの勇者さま〈前〉 (角川文庫―スニーカー文庫)

わたしの勇者さま〈後〉 (角川文庫―スニーカー文庫)

わたしの勇者さま〈後〉 (角川文庫―スニーカー文庫)

 あと、アマゾンで商品ページがない、角川文庫版(角川スニーカー文庫に非ず)の『大熱血。』と『大暴力。』も。全て古本で。


 普段は古本て買わないんだよね。古本て言うか、中古品を買わない。知らない奴の触ったものを金出して買うなんて真っ平だし、金出すならちゃんと権利者に金が回る(はずの)新品の方に使いたい。ま、新品じゃもう手に入らないってものは中古で買うけどどもさ。
 そんな俺がだよ。今回はこんなに買ってしまった。元々は、『プロジェクトゴッサムレーシング4』買おうかなーと思って古本市場に行って、それは結局買わなかったのだけど、ついでにと思ってふらりと入った古本売り場で。いや、最初はただなんとなく文庫の売り場を見てただけなんだけど、棚に入りきらずに通路脇のかごに平積みしてあるのがたまたま目に入ってな、角川文庫版の『未来放浪ガルディーン1 大熱血。』。作品自体は初めて聞く名前だったんだけど、すべてはこいつのせいですよ。これは上にある角川スニーカー文庫版とは表紙が違って、角川文庫版のが古いらしいんだけど、その表紙がさ。いかにも旧世紀的な絵柄で、なんと表紙で乳首だしですよ。これ。時代だなぁって感じじゃん。今じゃ絶対にない。それで、火がついちゃって。あああ、この頃のライトノベル読みたいって。
 ところがなー。知らないんだよな。小学6年から中学2年くらいのあたりにライトノベル読んでたけど、まだオタクになったばかりでそれほど手広くやったりはしてなかったので、当時のものすらよく知らない。ましてや、それ以前やその後のものなんてもっと知らない。店の本棚眺めてても、どれがいつくらいの年代なのかまったく分からんでな。選びようがない。結局、最初に目に付いたガルディーンのやつと、あと『わたしの勇者さま』とかいうの買ってきた。これも知らないんだけど、なんとなく手にとって見たらこれがまたド直球で前世紀的なイラスト表紙だったので、まぁこれならいいだろうと。あとは、適当に目に付いた押井守とかパトレイバーとかラーゼフォンとかそのあたり。
 あと、『明日があるさ』な。懐かしいわ。これ単行本買って、まだある。こないだ整理して出てきたとこ。だから別に買わんでも読めるんだけど、文庫版はちょっと内容が追加されてるって事で、懐かしさのついでに買ってしまった。


 あー。いいな。しばらく古本漁りしてみるかなぁ。80〜90年代あたりのライトノベルをがっつり読みたいわーなんて。最近どうもノスタルジーみたいのに浸ることが多い気がするな俺。「みたいな」ってのは、実際に俺はその当時をそれほど良く知ってるわけじゃないので。ただ、中学校でオタク全開の文科系同好会に入って、汚い部室の本棚に並んだライトノベルやマンガを手に取ったりしてたのを、ふと思い出してしまう。って、あ、ああ、あれだ。分かった。古本のこの独特の臭いが、あの部室の臭いと同じなんだな。どんだけ掃除してもどこから入り込むのか床には砂と埃ばっかで空気がよどみ、向いの部室が軽音部なので夏のクソ暑いときでもドアを開けていられないという、俺の中学卒業時に取り壊されて、もうなくなってしまったあの部室棟の。この臭いが俺の脳を刺激してるのか。なるほどなー。