時の流れはどう出るか

ゲーム脳日記 : 案外早かった
 いよいよ今夜からβ開始の『Halo3』。いろいろ不安にはなりつつも、ニコニコ動画(γ)に投稿されている先行テストのものらしきプレイ動画を見てテンション上がっちゃったりしてるんだけども、うぅむ。どうなんだろなぁ。
 最近のFPSやTPSっていうと、『Gears of War』とか『Rainbow Six : Vegas』とか『Ghost Recon : Advanced Warfighter 2』とか、ゲーム画面の色調は暗め・薄めで、見るからに「渇いた」「殺伐」とした感じが伝わってくる。システム的にも、カバーなんてのが最近の主流なのかね。でもこれらの要素って、『Halo』にはない。グラフィックスは全体的にわりと明るめの色使いで(1→2で少し抑え気味になって、3のトレーラーではまた更に乾いた感じになってるけども)、システム的にはカバーや覗きなんてものはない。大ヒット作には違いないけども、あくまで一世代前のヒットなんだよな。だから、デザインやシステムなども当然ながら一世代前のものになっていて。
 別に「古い」から直ちに「悪い」ってことにはならない。先に挙げた『Gears of War』とかだってあくまで一例であって、カバーのないFPSなんてたくさんあるし、全てのソフトが同じようなシステムとビジュアルになる必要があるわけでもない。でも、ユーザーの受けってのを考えるとやっぱり時流に乗っているかどうかは大切で、さて果たして『Halo3』は今でも受け入れられるソフトなのだろうかなぁと。まー、スピンオフとか続編とか予定はされているらしいけど、初代Xbox『Halo』から直接に続く話の流れはひとまず終わりのようだから、反応が芳しくないならないで幕引きが際立って寧ろ良いかもしれんけども。肥大化したブランドは一旦壊れてくれたほうが、この次の建て直しがやりやすい。それに、仮に初代Xboxで終わらせていたとしても、ファンからは「Xbox360でも同じの出してくれ」と言われることになったろうしな。マイクロソフト的には既に『Gears of War』もある。
 新作の予約だけで400万本を突破する代表的なビッグブランドが終わるのは、その「象徴」としてだけでも相当痛いには違いないけど、未来への新しい一歩と見るなら、どちらに転んでも決して悪くはないような気はする。個人的にはね。いや実際もしものときにはダメージはかなり頑張って抑えないと、期待の大きいタイトルだけにシャレにならない反動が来るんだけどもさ。それだけで「未来」なんてもう一瞬で消し飛ぶくらいのレベルで。