商売上手

 こういうのを見ていると、Xbox360の『アイドルマスター』って上手いよなぁと思う。いやま、リンク先のタイトルが特に酷い事例なのだってのもありますけどね。
 追加衣装なんてのはなくてもゲームは問題なく進められるし、ブルマってのはキャラクタの衣装として特別なものってイメージを持っている。なにより、まずもってゲームのシステムが「このキャラクタにならどんどん貢いじゃうぜ」って思わせるものであるってのが土台になってるから、それほど文句も無しに金を払ってもらえる。全キャラ共通とは言え追加の衣装一つ1500円とか、冷静に考えたらありえないわけですよ。でも売れる。実際どんくらいの数売れてるのかは知らないけど、それなりに人のいるXbox360コミュニティに行くと買ったって言ってる人はちょくちょく見る。高いってのも一つのポイントなんだろうな。あくまでも特別なものとして、特別なブルマとして他よりも高い価格設定がされているってのが、またファンの購入意欲を多いにそそるんじゃないかと。だから1500円でもあっさり許されちゃう。高いことに意味がある。恐ろしい商売だぜ。
 とかなんとか好き勝手言えるのは俺が『アイドルマスター』では遊んでないからなわけで、もし当のプレイヤーだったら「1500円……うーん1500円……」とかなんとか唸っちゃってるのだろうな。でも、このブルマ1500円てのはやってないユーザーのメンタリティにも影響を及ぼしていて、あまりにもそのブルマ1500円のイメージが広まってしまったから、それが基準になって今度は他のコンテンツが安く見えるというね。Xbox Live ARCADE作品なんてだいたい1本1200円が主流だし、『ロストプラネット』は対戦用の新マップ2つセットで600円。チョー安い。完全な新マップがブルマの半分以下で買えるとか、どんなギャグかっつーのよな。ここまで来るとちょっと笑えないか。