CSIの不思議

 ビデオのメディアがVHSからDVDになったことの恩恵は色々ありますけども、そのうちの一つが、VHS時代には字幕版と吹替え版が別々だったのが、DVDでは1本に収録されるようになったこと。
 洋画は基本的に字幕で見ることにしてるんですけども、たまに吹替えで見るときもある。最近よくレンタルする『CSI』は、最初に見始めたのがテレビ東京での吹替え放送だったこともあって、DVDでも吹替えにしている。ただ吹替えで見る場合でも、せっかく字幕が入っているのだからってことで、日本語の字幕(吹替え用の字幕ではなく、英語音声用の日本語字幕)を表示している。同じセリフを、音声で聞き、字幕で見るわけだ。


 そういう見方をする人がどれだけいるかは知らないけども、多いわけではないと思うので言っておくと、字幕と吹替えでは、同じ台詞でも言い回しがかなり違う。字幕を作る人と吹替え用の台本を作る人ってのはどうやら違うようだし、また、それぞれに許容された台詞の表示文字数や発音秒数の問題もあるから、全く同じってわけには行かない。それは不思議じゃあない。
 『CSI』を見ていてとっても不思議なのは、たまに数字も違うことがあるってことだ。科学捜査を扱った作品なので、当然ながら作中ではそれこそいろいろな数値が出てくるのだけど、字幕では「260」としているものが吹替えでは「210」になっていたりと、食い違っているものが結構見受けられる。あれこれ難解な用語も出てくる作品でまさか数字を翻訳し間違えるなんてこともなかろうし、さりとて変える必要性があるものでもないように思う。でも実際に変わってる。字幕と吹替えが一致していない。あれは、なんなのだろうな。
 ちなみに、オリジナルの音声では聞いてないので、どっちが正しい数値なのかは分からない。