ところてん式世代間抗争

 ちょっと前まで「PS2で出てるムービーだのグラフィックスだのばかり前面に押し出される最近のゲームは、本当のゲームじゃない」ってのがあったじゃないですか。「最近のゲームは、萌えオタに媚びたような気持ち悪いキャラばっかり」とか。まー、「最近の若いもんは」ってのはあらゆる時代あらゆる国の年寄りが漏らす常套句らしいですし、程度の差はあれ「新しいだけで非難され、古いだけで正当化される」なんてことはあっちこっちで起こってる。ガンダムとかジャンプとか、あの辺を見ると分かりやすい。
 ところがこの2〜3年で、DSの非オタク層の獲得、脳トレ系ソフトのヒットと濫発という新しい歴史が加わった。年表が更新され、かつて現在にあったものが過去の領域に移った。
 そして出てきたのが「DSは一般人に媚びたゲームとも呼べないまがい物のソフトばかり」ですよ。DSをWiiに置き換えたものもよく見る。で、かつてグラフィックスばかりと非難されることの多かったPS2のシリーズタイトル群は、いつのまにか当然のように「古きよきゲーム」の仲間入りしてんのな。しかも、なんかわりとみんなそれを当然のように受け止めている感じがするんだけど。今まで事あるごとに熱っぽく喋ってたのはなんだったんですかお前ら。ずいぶんと変わり身早くないか。気のせいか。ならいいんだ。