楽しみと不安と半分こ

ファミ通.com : 稲葉敦志氏、神谷英樹氏、三上真司氏が新会社"SEEDS"を設立
 クローバースタジオは一部のゲーマーからは大きな支持を得ていたものの、会社として肝心の利益が出せずに解散となったわけで、さてこの新会社はどうだろね。きっちり手綱を握っていられる人がいないと、また同じことの繰り返し。会社の概要のページには特に何も書いてないので、カプコンとはもう関係ないのかな。名前とロゴはクローバースタジオをバリバリに意識してるけどもー。
 もしカプコンの子会社でないのなら多分マイクロソフトが真っ先に手を挙げるんじゃないかと思うけど、さてどうだろうね。マイクロソフトはあれで、セガから独立した水口氏のキューエンタテインメントカプコンから独立した岡本氏のゲームパブリックスクウェアから離れた坂口氏のミストウォーカーと、有名どころとは既に一通り仕事をしてる実績があるから、可能性としては一番高そうな。それともSCE側からのPS3への誘いの方が早いか、任天堂がDSやWii向けに取りに来るのか。いや、どこがいち早く声をかけたところで決めるのはSEEDS側だし、プラットフォームホルダーと組まなきゃいけないってこともないけど、業務内容が「企画・開発」ということでパブリッシングはしないっぽいので、ソフトを出すときはどこかしらのメーカーと組むことには違いない。ま、とりあえずはDSソフトで開発実績作りかしら。無難すぎて、見物人からすると面白くないけど。


 ところで、自分は実際の現場を知らないので個々の立場のスタッフがどれだけ製作に関わっているのかよく分からないから、「○○作ったチーム」ていう集合でならぼんやりとイメージは持てるんだけども、いわゆる「○○氏の作品なら面白いに違いない」っていう個人のクリエイターに対する期待や幻想ってのがあまりない。なので、この人たちが離れた今のカプコンについては何も心配していないのだけど、これからしばらくのあいだは何かあるたびにネットで「まったくあの会社はクリエイターを大切にしないから……」とかねちねち言われそうで、それがねぇ。じゃあ今カプコンにいる奴らはクリエイターじゃないのかよ、みたいなね! どんなことでも煽りのネタになるのがゲームオタクのコミュニティだから、もうしょうがないんだけどさ。