売り上げの数字だけで測れない熱さ

 ニコニコ動画を見ていて驚いたのが、NINTENDO64ソフトのやりこみビデオの盛り上がりが凄いこと。自分の中では64ってのはサターン同様、プレイステーションに大きく負けたマイナーハードっていうイメージで、いやそれは事実として間違ってはいないんだけど、でも『スーパーマリオ64』とか『ゼルダの伝説 時のオカリナ』とか『ゴールデンアイ』とか、コメントがすっごい盛り上がっている。同じマイナーハードでも、サターンとかドリームキャストとかXboxとかその辺はコメントや閲覧数もさることながら投稿されているビデオ自体が少なくて、いやそれどころか、プレイステーション系のソフトでも64ソフトの盛り上がりに勝るものはほとんどない感じ。『バイオハザード』くらいか。あとは『ロックマン』とかファミコンスーパーファミコンのビデオも相当なものだけどだけど、これらはメジャーハードだったから素直に頷ける。
 当時は周りに64ユーザーがいなくて盛り上がりを目にすることが一切なかっただけに、自分の認識と目の前の盛り上がりのギャップの大きさにただただ驚く。あんなに沢山いたんだな、楽しんでた人たち。しかし、当のユーザーの間ではどんなもんだったんだろう。一人ぽっちだったのか、類は友を呼ぶの如く周りにも沢山いたのか、沢山ではないけど寂しくない程度にボチボチはいたのか。


 売り上げデータからだけじゃ分からないもんだなぁってのは、今なら『世界樹の迷宮』は話題性の割に売り上げがそんな凄いわけでもないっていうのとか、見渡せば結構あるけど、逆に、売れてるのに話題にならないハードやソフトって、一体誰が何のために買ってるんだろうかと不思議に思う。あまりネットとかやらない人たち中心に売れるならまだ分かるんだけども、そういうわけでもなさそうなのにあまり話題にならないのがあるのは何故なんだろうなぁ。単に自分の周りにないってだけで、行くところ行けば、それこそ某所のXbox360スレッドのような熱い盛り上がりもあるってことなのか。
 プレイステーション3の『レジスタンス』は10万本行ったって言う話を聞いて、日本でFPSが売れたのを喜ぶ気持ちはあるんだけど、でも実際のプレイヤーが『レジスタンス』について語ってるのを見たことがなくって、それが喜びを相殺する。10万て言ったら、Xbox360の『ロストプラネット』とか『ギアーズ・オブ・ウォー』よりもずっと盛り上がってるはずの数字なのに。実際にビジネスで重視されるのはユーザーの盛り上がりより売り上げの数字なんだろうから、とりあえず売れているなら喜ばしいには違いないんだろうけど、なんだかねぇ。うぅむ。売り上げは悪くないから次の展開もありそうだけどあまり盛り上がりが見られないって状況と、盛り上がってはいるけど売り上げはよくないからどうやら次の展開はなさそうって状況と、立たされるならどっちがマシなんだろうな。まだ未来があるだけ前者のが良さそうかしら。