スターシステム


 『アイドルマスター』はアーケード版やったことないし、来年発売予定のXbox360版も興味ないから内容は「アイドル育成ゲーム」っちゅう以外知らないんだけど、どうやらアニメ版はそれと全然違う内容のロボットアニメになるらしく。画質が悪いので作画の程とかはよく分からないが、悪くなさそうには見える。デモなんだからある程度はきれいに作ってあるに決まってるんだけど。
 これじゃ『アイドルマスター』じゃねぇじゃん、オリジナルでいいじゃん、ってのはよく分かる。既にあるブランドを無意味に流用するのは、実際どういう意図で企画されたのかは知る由もないが、「新規ユーザーだけでなくオリジナルファンも取り込めて一石二鳥だぜ」的な軽率さが伺えてあまり感心できない。オリジナルを尊重する気皆無のマルチメディア展開をやるくらいなら潔く完全新作で勝負しろ、と。でもその一方で、こういうスターシステムってもっとあっていいよなとも思う。


 今に始まったことでもないけれど、同じような設定で同じような外見のキャラクタが同じような口調の同じような声で喋るっての、多いじゃない。ならさ、もういちいち別の作品として作らんでも、同じの使い回せばいいじゃんとよく思う。せっかく良いキャラクタ作ったんなら、半年や一年で終わらせずにもっとそれ使い回しちゃおうぜって言う。続編って言うんじゃなく、世界観とかは全然違う内容だけど、キャラクタのデザインやキャストがある程度同じの。別にそれで困ることもないじゃん? どうせ同じようなキャラをまた作るんだしさ。定型のコピーを繰り返すくらいなら、オリジナルをそのまま使いまわしちゃったっていいじゃない。寧ろそうやって何でもあり状態に持っていったほうが、エロパロ同人をはじめとする二次創作の分野でも盛り上がりそうな気が……気が…………どうだろな。うぅむ。そうでもないかしら。盛り上がったところで、だからどうしたって話か。
 それでも、ときどき思うんだよな。「そのキャラ、たった半年のこの作品だけで使い終わるの勿体無いんじゃないか?」「ゲーム1本で、もうそのキャラ使わなくなっちゃうの?」ってなことを。それで続編ばっか濫発されてもウンザリではあるんだけどもさー。


 ところでこのアニメってやっぱり、『ゼーガペイン XOR』のキャラクタを挿げ替えただけみたいな感じのゲーム版が、バンダイからXbox360で出ることになるんだろか。