何のために作ったのか、思い出せ

 Xbox360がさ、日本より海外の方が活気があるってのはさ、皆知ってるよ。うん。海外の方がソフトラインナップが充実してるのは、もう仕方がない。日本に合わせろなんて道理はないし、日本が海外にあわせるのも最早無理。
 でもさー。おかしくね? 『ブルードラゴン』と『ロストオデッセイ』は、その大劣勢の日本でライトゲーマー層を取り込むべくして企画されたソフトでしょ。なんで東京ゲームショウ中じゃなくてX06になってから、ようやくXbox Liveでトレーラーが配信されるわけ。カプコンの『デッドライジング』とか『ロストプラネット』なら、まだ話は分かる。日本のメーカーのソフトとは言え、基本は海外向けなのは一目で分かるし。でも、なんで日本市場の巻き返しを狙った『ブルードラゴン』とかまで海外に合わせてるのよ。
 先週の20日にメディアブリーフィングでお披露目したんだから、少なくともその翌日にはXbox LiveでBling It Homeのコンテンツの一つとして配信されてていい。「昨日のブリーフィングではこんなソフトが発表されました」と。んで、ゲームショウ開催中の23日と24日、もしくはあけて月曜の25日には、ファミ通.comとかGAME WatchとかITmedia +D Gamesでも広告費を払うなりして記事を書いてもらってそこで動画も配信してもらうべきじゃないの。ゲームショウの開催で次世代機が話題に上がって「プレイステーションプレイステーション2と来たから次もプレイステーション3なんだろうけど……でもやっぱ最初は高いよねぇ」と皆が思っているところに割り込んで、「Xbox360なら12月にはこんなんの出るよ? どう?」とひと押しするところだろ。Xbox360ユーザーの間でだけ見られる映像配信を、海外にばかり向けていくらやってもしょうがない。完全に逆の方を向いちゃって、誰に何をするつもりなの。海外でも期待されているのならそれは結構なことだけども、『ブルードラゴン』と『ロストオデッセイ』に課せられてるのはそこじゃない。狙ってるのは、まだXbox360を買っていない人、買おうと思ってない人、もっと言えば、そういうゲーム機が売ってることも知らない人だろう。熱心にゲームの情報を集めるコアゲーマー「じゃない」人たちにXbox360を買ってもらうべく作ったタイトルなんだから、そういう人たちにどんどん知ってもらえるような宣伝をしなさいよ。
 消費者は皆GameTrailers.comとかXBOXYDEやYouTubeに上がる動画を探して見てくれるとでも思ってるのか? そういうコアゲーマーに買ってもらえば、それでいいのか? 発売直前にまたわけの分からない内容のテレビCM流して、それで終わりにするつもりなのか? で、「やっぱり日本では売れなかった」と幹部がぼやいて、日本の担当者の首がすげ変わって終了?
 MSKKは、アホヅラでぼけ〜っと天命を待ち惚ける前に、もうちょっと人事を尽くしてくれ。