あの日見た夢を

オーブロ式 : Project Gotham Racing 3 その2
 『プロジェクト・ゴッサム・レーシング3』におけるバグ技二つ。フォトモードでの移動範囲の拡大方法と、新宿エリアでの走行範囲の拡大方法。これで、決められたコースから出てフォトモードでの撮影と、レースでの走行が可能になる。勿論、あらかじめデータとして収録されているエリアを出ることは出来ないが。さらに、また君か。@d.hatenaさんによると、Xbox Liveでの8人対戦でもこの方法でコースを飛び出て走ることが出来るらしい。いまのところ対戦ルールの枠外の行為なので車の表示が少々狂うようだが、この分なら次回作はまさしくエリア内でのフリーランが正式にゲームとして認められることを期待できそうだ。是非やっておくれ。


 はじめてレースゲームをやったとき、それはそれは面白いものだったが、その一方で「これができたらな」と思ったことがあった。コースから出て自由に走り回ることだ。普通レースゲームではあらかじめ一本の輪としてコースが決められ、そこから外れた道を走ることは出来ない。理由は簡単で、コース外はあくまで背景であって車が走るよう作られてないからだが、しかし、例えば高速道路や一般道でのレースの描写では、通行止めとなったコース外への道を見ることが出来る。その度に、「このコースから出てひたすら走り回れたら、面白いだろうに」とため息を付いていた。そして「それが現実に存在する場所だったりしたら、どんなにか楽しいだろうか」とも。
 それが今、現実になった。さすがにエリアに限界はあってどこまでも果てしなくとは行かないが、そこまで非現実的な要求をするような野暮はここでは無しだ。そこは新宿。よく行くわけではなく、特に詳しいわけでもないが、足を運んだことはあり、知っている風景はある。というか、初代Xboxを買ったのも、『プロジェクト・ゴッサム・レーシング3』を買ったのも、新宿のヨドバシカメラである。そこを、車に乗って走り回れる。カメラ片手に歩き回れる。家にいながら。バーチャル空間で。好きなだけ。なんと素晴らしいことか。それが可能になったのは、一エリアを丸ごと作りこんだ開発者たちの技術と努力と、そしてそれを丸ごと表示できてしまうマシンパワーがあったから。これである。これこそが次世代機と、その次世代機で遊ぶゲームというものではないか。Xbox Live Arcadeのカジュアルなゲームも面白い。Xbox360で自分が遊んだ最もプレイ時間の長いゲームはまだ『HEXIC HD』だし、日本では400MSポイント(日本円にして600円)でダウンロードできる『Geometry Wars: Retro Evolved』は、かなりの処理能力を要求されてたりするらしい。だが、今まで実現不可能だと思っていた夢が、現実となって目の前に現れるほど衝撃的なこともない。グラフィックが綺麗になりました。エフェクトが派手になりました。いくらマシンの性能が上がっても、今までと同じ事だけしかしない・やらないなら、感動は薄い。別に技術的発展に感動するためにゲームをやるわけではないが、同じ事しかしなければ当然いずれ飽きてしまうし、そんな有象無象と化した凡百なゲームが大作を自称してそこいらを闊歩しているようでは、気持ちも萎えるというものである。今まで出来なかったことを、やりたくてもできなかったことをこそやって欲しい。そのためにこその性能アップではないのか。


 で、無理に「新しさ」なんて目指しちゃって、でも結局ろくなことにならないのがお約束と言うやつで。まぁ開発者の皆々様方、頑張って面白いゲーム作ってくださいよ。できれば値段と、それに期待に見合うだけのやつを。言うは易く、行うは難し。自分は言うだけの立場ですから、気楽なもんでございますわー。うへへのへ。


 ところでオーブロ式さんのとこの『PGR3』の新宿エリアの背景画像ですけど、ジャニーズは大丈夫なんでしょうかね。テレビドラマの公式サイトでの登場人物紹介で、ジャニーズタレントの部分だけflashになっていてそのまま画像保存できないようになっていたりすると聞くくらいですし、果たして許可なんて取れるもんなんでしょうか。某車種収録のためにかなりのお金をかけたという話は聞きますけど、一枚の背景のためだけにお金を出すとは思えんが。あくまで実際の背景の一部でしかないから肖像権は関係ない、と言うことにでもなるんだろうかな。はて。