積み

 とりあえず今年度中くらいにはXbox360買うことを目指して、少しずつ出費を控えて貯め始めたわけですけども、そういうときに限って面白そうなソフトが出るわけで、『忍道 戒』は結構良さそうな感じ……。しかし、こここそは一つ我慢のしどころでありまして、まぁ、買ったところで積む羽目になるのは見えてますしね。

積ん読

 ゲームやら小説やらDVDやらさまざまなものを積んでいる自分なのですけども、やはりというか何というか悲喜交々あるわけでして。
 大学の生き返りの電車の中で読書をする習慣があるってのはもう幾度もここで書いてますけども、後期になってからは良さそうな文庫を新しく見つけられないのと、本代もちょっと節約してみようかということで、今まで買った本の山から漁って再読している日が続いとるわけです。最近は横溝正史金田一耕助シリーズに手を出していて、以前呼んだ記憶はよい具合に薄れ、うまいこと楽しんでいるんですけども、先日、山を崩してあれこれと漁っていたら、どうしても一切の内容の思い出せないものがあって、裏表紙のあらすじを見ても全く浮かんでくるものがない。どういうことかと思って開いてみたら、はて、栞が最初のページに挟まっている。もしや、と思って中を確認したら、案の定というか、まだ一度も読んだことのない本だった。そのときの驚きったら。読んでない本が何冊かあるのは覚えていたが、まさかその記憶から漏れているものがあったなんて。最初のページに栞があったということは、恐らく一度は読もうと準備はしたものの、何らかの理由で放っておかれてしまったのだろう。前期終了間際のレポート資料を読むタイミングと重なりでもしたと思われるが、いやもう、再読のために山を漁っていなかったら、この本は一度として読まれることなく埋もれてしまっていたのかと思うと、我ながらあまりの抜けっぷりに悲しくなってきたわけです。

積みゲー

 さて、本の積ん読は、あまり新刊を買うことがないということもあって中身の評価が気になるときにはアマゾンのレビューや書評サイトのログを検索して覗いたりして、既にある程度固まっているものが確認できるわけですが、新作を買うことも多いゲームソフトとなると、必ずしもそうはいかず。
 新作ゲームを積んで何が一番つらいかっていうと、これは同じく積みゲーをしている方は経験があるんじゃないかと思われるが、まだやっていないそのゲームの「プレイしたけど、あまり面白くなかった」とい評価を見かけちゃったりすることに他ならない。買うからには面白いであろうという期待はしていたわけで、無論、その期待が外れるかもしれないという覚悟もしてはいるのだけれども、とは言っても、やはり悲しく残酷な現実として突き刺さってくる。最近の筆頭だと『ワンダと巨像』で、まぁ、万人に受けるゲームではないだろうし、それでいて発売前からあれだけTVCMを打ち、かの名作の続編だ何だと持ち上げられていたとなると、手厳しい意見も相当に噴出するであろうと予想はしていたのであるが、それでもやはり、どうにも微妙そうな意見を見るに、精神的にちとつらいものがあることは否定もできず。しかも、そういった否定的意見に対してぶつけられる反論がどれも苦しい感じで、ITmedia + D gamesの記事の「既存のゲームと比べることがナンセンス 」なんてのが正にそれ。自分にも痛いくらい身に覚えがありますが、この手の「他のゲームとは違う」、「凡百のゲームゲームに慣れきった奴なんかには分からない面白さ」的な文句ってのはつまり、言うほど面白くないことを実のところ本人も心の底で分かってはいるのだけど、にもかかわらずそうは認めたくない、っつーことなのであって。ええ。一時期よくあった「とりあえず『ゼルダの伝説』を持ち上げておけば『俺はゲームを分かってる』ってなツラができるぜ」みたいなもんで、勿論、心底楽しんでプレイしている人も多くいるんだろうけども、どうやらそうではないような人もいっぱい群がっておりますなということであり、そういう実のないボロ提灯というのは、何とも人の心を冷えさすものであるなというわけなんである。


 夜も更けてきたのでこのくらいに。