SF映画

 いつものごとく「原作小説がどう料理されたかを知るため」だけに見たわけですけども、いや、悪くなかった。さすがにもう免疫が出来つつあるだけなのかも知らんが。
 主人公が、分かりやすい保身ではなく「世界を救わなきゃ」みたいなつまらない使命感で動いてるのがちょっとなぁという感じはあるが、やはり短編小説の小気味よさをそのまま長編映画にはもって来れないか。原作の終盤の展開大好きなんだが。ま、しかたがない。『アイ,ロボット [DVD]』や『マイノリティ・リポート [DVD]』に比べればずっと良し。三原則がどうのとか予知システムがどうのとか余計な理屈をこねない、単に未来の見られるマシンという簡素なSFガジェットだったことが良かったのかしらん。